「父系にこだわる人」というのは、ヒトという種はあらゆる個体が父と母から生まれるのだから、「父系でもあり母系でもある」、という子供でもわかる基本の基本が理解できない気の毒な方とでも思ってあげてください。
王権や皇統、祭祀権者なんて権威は、神から統治権を与えられたとか、神の末裔であるとか、民族の英雄の子孫であるとかの「神話」によって、その権威が形成されているのであって、生物学(科学)とは別の価値観です。
その価値観は(父権論であっても)尊重されるべきものであって、それでなんら問題ないのです。
なのに、そこに「科学的に父系だ、万世一系だ、Y染色体だ・・・から証明されている」云々と言い出すのって、むしろ王権/皇統/宗教権威を脅かす「危険思想」なのですが(苦笑)、愛国・信徒ぶってる方々にありがちなアレってことです
(だって科学なんていくらでも塗り代わりますから、たちまちに王や皇帝、祭祀権者の存立に係わりますよ。そもそもY染色体は何かが載っかっているわけではないので、これを論拠に「男系で継承される」なんて似非科学以下のヨタですから)