1, さよなら作品はなるべく回避してほしい。どうしてもやるなら初演に負けないような布陣で。
2, 作品が名作なら再演はあり。また、制作都合で名作をお蔵入りさせないで。
3, 再演の時は、番手ソンタクをせず作品完成度が高まるよう適材適所で役付けしてほしい。
1と2は矛盾するようですが、要はやるなら名作を壊さないで、ということです。今度のヴェネツィアの紋章も、じわじわショックが来て、私の場合は理由は、作品自宅は特に再演必要なタイプの名作でもないし(柴田作品には珍しい同時代小説の原作物だし)内容がサヨナラ仕様で大劇場お披露目控えたコンビの出発点に相応しいとはとても言えないし、あとは正直、主演の力量が未知数だからです。劇団が意図的に、大浦日向の再来を演出してるように感じられて、はっきり言ってナツメさんファンからすれば笑止といった所でしょう。(礼儀正しいから皆さん沈黙するけど)同じトップスターは2人はいない。だからこそトップスターなので、芸術をマーケティングロジックでコントロールする傾向が近年さらに強まってることに不信感を覚えます。
その一方で、個人的には彩風さんならお芝居よりその時の併演のジャンクション24だったら似合う気がして、こちらなら既に再演実績もあるのになんでと思う。ショーの方がまだ、初演とは違うけど再演もその人らしくてよかったねと言いやすい(あまりに下手でない限りは)
そこが2番目の問題で、ルポワゾンの頻繁な再演はひとえに草野先生の退職と岡田先生のアイデア枯渇という制作都合ですよね。ほかにも演出家の卒業で眠ってる再演に耐える作品があるので、人の気持ちの問題はあるでしょうが再演するなら生徒の持ち味主体で合うやつを持ってきてほしい。
それから三番目ですが、たとえばルポワゾンのオープニング歌手はい2番手でなくて単純に歌の上手い人でも良いじゃないですか。2番手はトップツーペアのダンスで出て来るし歌うんだし。諏訪さんとかいっそはると組長の歌で聞きたいなあ。最近の再演のやり方は、作品のベストパフォーマンスを目指してないところで期待値が下がることが多く。脇役はふだん隠れがちな人が良くて驚くことはあるんですが。
なので、やるなら初演の記憶も作品の運命も現役生も今のお客さんもみんなハッピーになるのを目指して選んでほしい。が結論です。
個人的には紫禁城と戦争と平和と忠臣蔵は中々ハードル高くてやらない方が良いと思います。