"ベッソンがアメリカ資本で撮った" というだけだった『レオン』がナゼか(というか、ベッソン映画にしては内容が良かったからでしょうね)大ヒットして、それを受けてのオールスター映画『フィフス・エレメント』は、本当に大々的にTVスポット等で話題作扱いとなってました、しかも主演が「ダイハード」シリーズで絶頂だったブルース・ウィリスでしたし。
この映画では、ベッソンの新しい恋人=ミラ・ジョボヴィッチが登場しましたが、『フィフス・エレメント』が(あんな内容ですからね笑)不評を買ってコケたせいか、『ジャンヌ・ダルク』のマスコミアピールはさほどではなかったという記憶がワタシにはなんとなくあります。
『ジャンヌ・ダルク』は "(痩身で鋭い目つきをした) ジョボヴィッチの存在感から発想した企画" ということがミエミエで、いかにもベッソンらしいなぁとしかワタシには思えませんでした。
ココまで書いておきながら、実はワタシは未鑑賞の作品です。最大の理由は、ジャン・レノやジャン・ユーグ・アングラードといった "常連たち" と完全にタモトをワカったベッソンに全然興味がなくなった(付き合うほどヒマじゃない、という感じだった)からです。
実際、このあと監督作品が絶えてしまい、プロデューサー兼脚本家になってしまいました。やっぱりベッソンにも、ドコかそういう(空虚な)キモチがあったのかな~??などと思ったりしてました。
2005年の『アンジェラ』は久しぶりの監督作でしたがウッカリ見逃してしまい、さきに次の作品『ルーシー』を見ました。キューブリックの『2001年宇宙の旅』を引用したノワール映画(笑)という、ベッソンらしいマニアックなユーモアが前面に出たのですが、ザンネンながら(フィフス・エレメントと同様で)違和感のほうが強かったし、『ニキータ』以降、強いヒロインの映画ばかり撮っているというワンパターンも「大概にしろ」という印象でしたね。