もう退職していますから現実はわかりませんが,
国立大学の僕の講義でも,講義中に質問する学生は
ゼロ,講義が始まっても数分は私語が続く,講義が
終わったら友達同士で意見交換することもなく
退室する。リモートと何ら違いはありませんけど。
教員は,講義ノートを数年かけて設計し,毎年
実施しながら微修正をしながら改良をしています。
その苦労は,後輩は,リモート講義でも同じだと
言っています。彼はそんなに課題は出しませんが,
対面だったときから,彼も僕も宿題は2回に1回は
出していました。文科省は,週一回90分講義を受け
た学生は,自宅で90~180分の予習・復習をするこ
とを前提としています。だから講義の内容も,その
自宅学習があることを前提として設計していいと
されています。これはリモートだろうと対面だろう
と同じです。そして日本はTAはほぼ雇えませんから,
課題の採点・試験の採点も,リモートだろうと対面
だろうと同じです。提供している情報とそのための
準備作業,および教育内容のための研究の実施とい
う教員側の仕事は減っていません。減るどころか,
リモートなりの苦労が増えているそうです。授業料
が同じであることには,なんら違和感を持ちません。