万年筆の良さは速記に便利だということです。つまり筆圧が軽く、ササッと大量の書類にサインする場合に重宝します。したがって、文字を素早く書くのに慣れてない人は使いにくい筆記具です。
ボールペンは、しっかり明確にハッキリ書く場合に重宝します。要するに他人にしっかり読ませたい場合は、ボールペンの方が筆圧を強くして文字をハッキリと書けます。
そのため、万年筆は長文を書くのに向いていません。署名やメモ書きでは大変重宝します。そのため、万年筆は重さがあり、力を加える必要がないのです。
一方、ボールペンは長文を書くのにインクが長持ちし、誰が見ても線が均一なので読みやすい文字と文章になります。そのため、ほとんどのボールペンは細かったり軽く作られているのです。また万年筆のようなスタイルのボールペンでも、長文が書けるくらい、インクの持ちがあります。
昔の小説家が万年筆を使うのは、以上の理由からです。思いついたことを速記のようにスラスラ書くので、逆に担当している編集者以外は、何が書いてあるのか読めない場合も多かったそうですよ。