発達障害の最初の診断基準となるICD-10がWHO加盟国で採択されたのが1990年です。精神科や心療内科みたいな現場の立場に立った診断基準であるDSMで発達障害の診断基準となったDSM-Ⅳが施行されたのが1994年で、DSM-Ⅲを改訂したDSM-Ⅳが施行されるまでは現場の立場に立った診断基準は存在していませんでした。
幼年期・思春期専門病棟に入院したり、通院したりしている人は最低でも1980年代に生まれた人じゃないと診断基準となるICDやDSMが存在しない為、当然ながら大人になってから精神科または心療内科を受診したら発達障害であるとの診断を受けることになります。2013年から施行されているDSM-5や2018年から施行されているICD-11のような診断基準と自分の悩みが合致すると考えている人は発達障害ではなく定型発達者なのですが、自分が発達障害者ではないかと思い込んで悩んでいる人が増えたのもあると思いますよ。
精神科や心療内科を受診して2012年までなら自閉症、高機能自閉症、アスペルガー障害、注意欠陥多動性障害や学習障害などの発達障害、2013年以降なら自閉症スペクトラム障害、注意欠陥多動性障害や学習障害などの発達障害だとの診断を受けた人にウィキペディア、発達障害関連本やネットチェックテストで自分が当てはまる項目が多いと悩んだ人は居ませんしね。
鬱状態または鬱病を発症し、寛解したことで結果として発達障害であることが分かっただけで。
発達障害を検査する為の検査というものは存在しません。
精神科や心療内科を受診すればICDやDSMのような診断基準に基づいた診断をしてくれますよ。
発達障害が有る場合は、誤診の可能性が低いか、おそらく間違いないだろうとの主治医の判断の下で診断を下されますが最低でも3年以上の定期的な通院、面談方式の診察や主治医から処方された薬の服用が欠かせません。