社会主義経済は端的にいうと計画経済です。
つまり工業農業商業にはそれぞれ計画経済達成のためのノルマが課せられます。ノルマというと営業では当たり前の言葉ですが、このノルマはあくまで目標数値ですが、社会主義経済のノルマは絶対的な義務なのです。
ノルマが達成できない場合は処罰が発生します。
このノルマは下もダメですが、上もダメです。つまり過剰というのも存在してはならない。
そうなると生産する側はノルマが達成してもしなくても達成したことにして報告します。
そうなると書類上達成率100%ですが、実態は80%とかザラでした。
それが何年十何年何十年と続けば計画と実態に齟齬が大きく生じるようになり、また、国も経済政策方針は計画経済に沿って動くので理想と現実が合わなくなるのです。
そうなれば1970年代80年代のように商店にモノがないのに、商店にはモノを買うための行列が生まれるのです。