ベストアンサー
感性云々は置いておいて、現段階においては「不法移民の悪用防止が確立されていない」ことが唯一のデメリットであり、これさえクリアできたら実現可能になると思います。 「結婚」には外国人パートナーの永住権が含まれており 「養子縁組+パートナーシップ制度」には外国人パートナーの永住権はありません。 これが唯一の違いと言っても過言ではありません。 異性婚であれば特に女性の身体的リスクがあるためある程度の抑えは効くのですが 日本と同じ島国のイギリスでは「同性婚」としてただの同性カップルの同居をし、永住権を得たら離婚し、また別の人と同居する…という繰り返しを行う 不法移民への悪用が横行しいまだに対抗する手だてはありません。 フランスでは「外国人パートナーは想定外」として同性婚から外国人パートナーを省くことで対応しました。 (日本でこれをしたら大問題かと…) 移民大国のオランダは同性婚による移民はすべて受け入れています。 日本では同性婚を騙る不法移民への悪用防止に向けて慎重になるべきとの考えがあります。 同性婚は同性愛者だけでなく日本国民全員に対する法律として関わることなのです。 でも、逆に言えば、具体的な悪用防止策を共に考えて提出できたら同性婚の成立は早まると感じます。 法律に強い人には、是非とも頑張ってほしいですね。 ※※※ では、現在の日本では同性カップルは家族になれないし相続、同居、入院時の面会などの問題は放置されたままなの?というと そうではありません。 同性愛カップルは普通養子縁組により家族になる権利が認められています。 「同性婚ができない」→「すべての権利が保証されない」と考えるあまりに 悲観したり、養子縁組を受け入れない人もいます。 でも、養子縁組家族を知ることで、多くの人の苦しみや悲しみを和らげ、希望を与える提案ができるかもしれません。 私は養子縁組家族の「孫」にあたります。 実際に養子縁組家族からみたデメリットとメリットをお伝えしましょう。 ①養子縁組家族になることのデメリット 【結婚はできない】 よく同性婚を望み、養子縁組を拒む人の意見としては ・養子縁組をすると年が上の人が「親」年がしたの人が「子」となり、「親」の名字にしなくてはいけないこと ・もし将来同性婚が認められたときに「結婚」ができないことがデメリットとしてあげられます。 名字や呼称で破れる絆って結婚どうこう言う前に、あまりに薄いと感じます。 (同性婚を望む方の絆は名字や呼称で破れるような絆ではないと推測します) 家族になれる養子縁組間での【結婚】の禁止はこどもの性的虐待を防止するためです。 この点においては、確かに結婚式を上げてパートナーと宣言しても、養子縁組カップルが「同性婚」できる将来は難しいと言えます。 ②なぜ私の家族は養子縁組なのか。 私は養子縁組家族の「孫」です。 父は実母を出産後に亡くし、血のつながらない夫婦(祖父母)に預けられ養子縁組をしました。 父が母と結ばれるとき、仮に父が事故や病で亡くなると、血縁のない祖父母は嫁や孫とは、家族ではなくなります。 母は考えた末に養子縁組家庭で幸せに暮らしている父の姿に惚れて 祖父母と母が養子縁組することで私達孫と祖父母が家族になれる選択をしました。 だから私の父と母は戸籍上「姉弟」となる養子縁組家族です。 母は結婚式のとき、普通は参列者の前で入籍のサインをするパフォーマンスのところを、養子縁組同意書にサインしたんだよと語ってくれました。 (ちなみに、同性愛者の養子縁組パートナーでも、結婚式はあげられます。) 母は祖父母の養女となったので、万が一父が急死した場合は、新しい婿をとらせる(再婚OK)と言われていたそうですが、幸い父母ともに健康で、祖父母も優しく最高の家族です! ③養子縁組で得られる権利とは 日本には普通養子縁組制度があり、 養子縁組をしたら、相続、同居、入院時の面会などいわゆる「結婚」に関する権利はすべて得られます。 できないことは外国人パートナーの永住権が得られないだけ。 日本人同士のカップルであれば、何の心配もありません。 さらには結婚には含まれない「共同親権」を得られるのが養子縁組制度です。 相手に連れ子がいたり、新しく養子を迎える場合、カップルの両方が親権を得るためには異性愛者カップルも同性カップルも「養子縁組」をしなければ共同親権は発生しません。 (「結婚」だけでは子どもの親権は得られないので再婚などの異性愛カップルにも養子縁組家族は増えています。もしかしたら、質問者さんのクラスにも親の再婚などで養子縁組家族になっている人がいるかもしれません。) さらにパートナーシップで「パートナーです」と宣言すれば公にパートナーとして認めていただけます。 ④同性愛カップルだからこその養子縁組のメリット 【祖父父、祖母母世代になったときの同性カップルの孤立化を防ぐ】 同性カップの方が子を望むなら実子ではない養子なのですから、私達と同じ境遇になるはずです。 (※同性愛者カップルも里親になれます。 2020年度4月からの法律ですが 子どもが15歳歳未満の場合、養育里親として、まずは数日、子どもさんが希望してくれれば、数ヶ月、数年と絆を深め 子どもさんが15歳以上になれば普通養子縁組ができます。 15歳以下の特別養子縁組は、児童保護施設などにもよりますが異性愛カップルでも片方が専業主婦でなくてはならないなど、独自の厳しい条件付けがあるため 養育里親→普通養子縁組が 同性カップルも異性カップルもスタンダードな方法となっています。) 養子に配偶者ができたとき 「やっぱり【結婚】じゃないと!親子とか兄弟なんて変だよね」と考えていたとしたら 「そうですよね。あなた方との養子縁組は辞退します。兄妹、姉弟なんて変ですから」と言われ、養子の配偶者が養子縁組を拒んでしまう悲しい未来もあるでしょう。 そうなれば祖父父、祖母母になったとき、同性カップルさんは、お孫さんとは戸籍上孤立してしまいます。 同性カップルの当事者がが孫の世代との孤立かを防ぐためにも、養子縁組制度の活用は検討する価値があると私は強く思います。 ※※※ 「同性婚は認められていない」 「カップルが親と子なんて変でしょ」 「同性婚が認められていないから、同性愛者カップルには権利がない」 という意見を聞くたびに この養子縁組という制度をどこまで当事者や周囲の方々は理解しているのかと私はよく思います。 必要以上に不安を煽り過ぎていて、 「養子縁組を勧めるなんて偏見だ!」 と言われることさえも最近はあるのですが (なぜ養子縁組家族を攻撃してくる人が出るのか、悲しくなります) 孫の代のメリットを知らない人は多いのではないかなと感じています。
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