ヘリコプターで、あんな薄い羽根でどうしてあんな重いものが持ち上がるんですか?
ヘリコプターで、あんな薄い羽根でどうしてあんな重いものが持ち上がるんですか?
ベストアンサー
ヘリコプターのメインローターは完全に水平に回っているのではなく、”コーニング角”という少し上側に持ち上がった状態で回っています。 例えば、1トンの重さの機体を持ち上げる場合、数枚の薄っぺらいローターブレードの1枚には2~3トンほどの斜め上に引っ張られる力が働きます。この斜め上の力の内、垂直方向の力は翼ゆえの揚力で作られており、外向きに水平の力は、遠心力で作られています。(1トンの機体重量だと)数枚のローターブレードの斜め上向きの力は合計では10トン近くになり、水平方向の力は互いに引っ張り合って相殺されますが、垂直方向の力が1トンの機体を持ち上げる訳です。 この仕組みによって、ローターブレードの取り付け基部は自由に動くヒンジで作れるので、メインローター全体が軽量になるのですが、外向きに大きな張力で引っ張られるので、ローターブレードが飛んで行かないように引っ張りに強い構造になっています。機体重量が20トンなどになると、物凄い力で外向きに引っ張られるのです。ほとんど、斜めに張られたワイヤーロープに吊り下げられている状態ですね。 コーニング角
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質問者からのお礼コメント
あざっす!
お礼日時:2/28 1:11