巨大隕石の衝突
この隕石の衝突時の衝撃は凄まじく、広島原爆の30億倍近いエネルギーだったそう。
火山活動の活性化
隕石の衝突により地球内部のマグマ溜まりが増大し、火山活動が活発になって。この噴火によって非常に多くの溶岩や有毒ガスが排出され、恐竜たちに致命的なダメージを与えた。
海の酸性化
隕石の衝突によって発生した硫酸が海に溶け出し、海を酸性化させました。また大気中の硫酸ガスにより酸性雨も発生しました。これにより海は数年にわたり酸性を帯び、食物連鎖を破壊した。
地磁気消滅説
地球ではこれまで磁極の反転が起こっていることがわかっています。この磁極の反転の際、地球を覆っている地磁気が一時的に消滅します。地磁気は地上の生物を宇宙線や放射能、太陽風から守る役割があり、この期間恐竜たちに有害な宇宙線などが直接降り注ぐことになりました。
二酸化炭素濃度の減少
白亜紀には被子植物が繁殖し、光合成によって大量の二酸化炭素を消費するようになりました。白亜紀中期には現在の18倍もあった大気中の二酸化炭素が後期には1/6のまで減少したそう。大気中の成分濃度の急激な変化は恐竜たちにも深刻な問題だったはずです。
植物の変化
白亜紀では被子植物が多様化しました。これにより草食恐竜が従来食べていた植物が減少し十分な食料を確保できなかったとする説があります。草食動物が数を減らせばそれに合わせて肉食恐竜も数を減らすことになるはずです。
水銀中毒
自然科学に強い学術雑誌サービスNature Communicationsによれば恐竜時代に活発化した火山活動によって大量の水銀が大気や海中に溶け出した可能性があることがわかりました。この水銀は最初はプランクトンなどの小型の生物に蓄積され、その後プランクトンを食べる中型の魚類やそれらを食べる大型の水棲生物にダメージを与えていきました。この水銀中毒は完全に恐竜を絶滅させるには至らなかったと考えられますが、それでも種の減少の要因のひとつになったことは間違いなさそうです。
現在はこれらの要因が重なったことで恐竜は絶滅してしまったといわれています。しかし、大量絶滅の70万年後の地層から恐竜の化石が見つかっており、大量絶滅後もしばらくは彼らが生き残っていた可能性があるとされています。
追記
Wikipediaの文章をわかりやすく書いてみました。