ID非公開
ID非公開さん
2021/3/4 1:38
1回答
質問です。漫画のファンブックについてです。
質問です。漫画のファンブックについてです。 自分が持ってるファンブックのページ数を数えてたら3冊持ってるファンブックの全部が127ページで構成されていました。 ファンブックは127ページで制作するという決まりというかルールがあるんですかね?
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ベストアンサー
いいえ、もちろんありません。 ただし、「丁度良いページ数」はあるでしょう。 まず、製本の都合で総ページ数は大抵4倍数になります。 紙は表裏の両面に印刷され、これを中央で折って背とするから【1枚の紙から左右・表裏の4ページができる】です。 また、版型もページ数に関わります。 普通の印刷工程では、A0・B0といった全紙・原紙に印刷をしたものを裁断し、各紙を綴じていきます。 1枚の原紙から取れる枚数、たとえば、A0原紙からA3紙は8枚取れる【版型を示す番号が1増えるごとに面積は半分になります。A1なら2枚、A2なら4枚。A3を半分に折って綴じるとA4の書籍ができます】ので、この4倍である32倍数であると効率よく製本することができます。 「127ページ」は32×4の128ページに1ページ足りませんが、最初のページか最終ページのどちらかがノンブル【ページ数を示す番号】を打たれておらずページ数に含まれていないのでしょう。 大抵の場合は最終ページだと思います。 ある程度に上等な書籍において、表紙紙の内側【ここを表2・表3と呼びます。タイトルの書かれた表表紙が表1、その内側が表2。バーコードなどが書かれた裏表紙が表4、その内側が表3です】に触れる本文最初のページと最終ページは印刷無しの白地となっていることが慣習になっているからです。 これは本文印刷のインクが表2・表3に移ってしまうのを防ぐため、表2・表3(大抵こちらも印刷無しの白地です)が汚れるのを防ぐのと最初・最終のページが薄れてしまうのを防ぐためです。 漫画のファンブックは図版も多めで大きな版型が好まれます。 漫画は少年向けの新書サイズから大人向けのB6や四コマに多いA5などが主流です。 それに対してファンブックや画集はA4・B4などが好まれます。 版型が大きいということは、それだけ1ページに対して使う紙の量と使うインクが多くなるということ、ページ辺りの材料費、印刷コストが大きくなるということです。 また、雑誌掲載時のカラーページの再掲やアニメなどの情報も加えたりする都合で、カラー印刷を多用することも珍しくありません。 これを漫画の単行本と同じように分厚くしてしまうと、一冊あたりの製本コストが高くなり、それは価格に反映されることになります。 64ページ程度では情報が少なく物足りないものになってしまい、これを買いたいと思う人が少なくなってしまいます。 作品をもっと掘り下げて知りたい方をターゲットにしているのですから、安くてもあんまり薄っぺらいのは好まれないのです。 豪華に320ページもあれば大満足ですが、それでは価格が高くなりすぎてしまいます。 その単行本を全て揃えたのと同じ程もする高価なファンブックを皆が買いたいと思うわけでもないでしょう。 内容が良くても高すぎてはやはり買われないのです。 こうした条件の中から「漫画のファンブックとして丁度良いページ数」として128ページが選ばれたのではないでしょうか。
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ID非公開
ID非公開さん
質問者
2021/3/5 0:10
おおおお!詳細的に書いていただきありがとうございます!ご説明された内容も分かりやすくて知識にもなりました!
質問者からのお礼コメント
ふと思って質問を書いたことがここまで詳しく書いていただけるのはホントに嬉しいです。漫画を読む者としてこれらのことは最低限では無いとは思いますが知識としてもってこれはこれでそれはそれはそれなんだと理解出来るようにしたいと思いました。 ありがとうございました!
お礼日時:3/5 0:12