自分の大切なものを下賜して家臣の奉公に報いる。という考え方は洋の東西を問わずあり、側室もそのひとつということです。
当時、人権なんてものは存在してなかったので君主の側室は君主の所有物として考えられます。ただ愛妾を下賜するということは多分まれで(だって自分の好きな女性だから)あまり寵愛を得られなかった女性が下賜されたのだと思われます。
特に中国の王朝では妃が山ほどいて、一度も寵を得られなかったどころか顔も会わせたことすらない妃もいたとか。そんな后を有効活用…というと聞こえが悪いですけどね。
帝は臣下の功績に報いられ、臣下は帝の后をもらい受けるという栄誉を得られ、后は省みられない名ばかり后から下賜された宝物として扱われてWin-Win…ということです。建前上は。