湿度は「〜%」という表記ですが、相対湿度という表記になっています。
相対湿度…?
割合の定義を思い出してみてください。割合には元になるものが必要で、「○○の▽%」というように元になるものが必要ですよね?「私70%だった!」と言われても意味不明ですから「私、テストの得点率が70%だった」と言わなければ意味は通じません。
同じように湿度も本来は「○○の%」という表現が必要なのですが、省略されてしまっています。この○○に入るのが「その気温での飽和水蒸気量」です。
飽和水蒸気量は気温によって上下します。
気温0度なら1立方メートルで5g程度。
気温10度では10g程度
気温30度では30g程度
気温35度では40g程度…
こんな具合で変化していきます。
なので天気予報で使われる湿度(相対湿度)はその気温での飽和水蒸気量に対する飽和度を数値化して使われるのです。
なので、冬の寒い気温(例えば0度)での湿度50%と夏の暑い気温(例えば35度)の湿度50%では一見同じように思えますが、実際に1立方メートル中にある水蒸気量は2.5gと20g…もの凄い差なのです。
天気予報で湿度60%と言っているのに冬に肌がカサカサになる理由はこれだったのです。