こんにちは。Yahoo知恵袋で専門家登録をして頂いているゼロシステムズの田中勲と申します。 私どもでは、飯田グループホールディングスなどの新築一戸建ての建物診断を数多く行なってきました。 ＞台所の収納庫から床下を見させてもらったら木くずとかコンクリにヒビとかあって汚かったです。 確かに、ご質問者さまがおっしゃる通り、アーネストワンに限らず新築一戸建ての床下を建物診断しますと、基礎コンクリートのクラック、断熱材の施工不良、ゴミや残置物、中には、水漏れや通気不足による結露などを発見することもあります。 欠陥住宅の実例（新築～床下編） https://0systems.com/2021/04/13/9274/ このような欠陥住宅は、先に述べた通り、アーネストワンに限らず、他社の新築一戸建てであっても発見できる可能性がある施工不良や手抜き工事と言えます。 ＞素人のわたしでも気がついたんだから壁の中とか屋根裏とか欠陥とかないか気になります。 確かに、壁内の結露や断熱材施工不良、小屋裏（屋根裏）や天井裏の防火違反などの欠陥住宅も数多く発見してきました。 欠陥住宅の実例（新築～小屋裏、天井裏編） https://0systems.com/2021/04/14/9369/ 私どもの建物診断では、赤外線建物診断技能師による目視では確認できない壁内の断熱材施工不良なども発見します。 新築一戸建ての欠陥住宅の事例 https://0systems.com/建物診断の目次/新築建売住宅の欠陥住宅や手抜工事の事例/ 逆に、近年のアーネストワンの新築一戸建ては、壁内の断熱材施工状況は良いイメージです。 ただし、建築工期が極端に短いため、建具や床に多くの傷がついていたり、全体的に雑な施工の物件も少なくありません。 ＞内見した営業の人は「欠陥住宅ではないから心配いらない」と言ってましたが素人考えですが心配。 不動産会社の営業マンは、建築や欠陥住宅についての知識はありませんおで、「今のご時世、新築一戸建てに欠陥住宅はない」と言う人もすくなくありません。 しかし、私どもでは、今まで2500件以上の新築一戸建てを住宅診断や建物診断をして、数多くの欠陥住宅を発見してきました。 私どもの経験と実績から申し上げますと、新築一戸建ては、ハウスメーカーや売主の会社名に関係なく、何らかの問題点を抱えている欠陥住宅はある一定の割合で生まれていると言っても過言ではありません。 私どもの社内的な統計では、約8％の新築一戸建てで、何らかの不具合を抱えた物件を発見しています。 10件の新築一戸建てを建物診断しますと、おおよそ1件の割合で問題点を発見しているということです。 ＞お金をかけて第三者に調べてもらって契約した方が安心みたいだけど安い建て売りを買うのにお金をかけて調べてらうのも微妙な感じ。 ＞わたしが考え過ぎなのか営業の人が言う通り今時の新築は欠陥住宅はありえないのか悩んでいます。 ローコストの新築一戸建てと言っても、不動産は、数千万円の高額な商品ですし、一生に一度の重大な買物ですので、やはり、専門家による建物診断は行なった方が宜しいかと思います。 私どもの経験から申し上げますと、現代の新築一戸建てであっても、欠陥住宅や手抜工事は存在します。 ＞場所的に気に入っているので買いたい気はありますがアーネストワンとか飯田グループホールディングスの口コミがネガティブなのばっかりでどうも心配。 確かに飯田グループホールディングスやアーネストワンで口コミや評判を検索すると、悪い口コミが散見されます。 しかし、建物診断の専門家の立場でお話しますと、新築一戸建てを購入するときには、ネットに書かれている口コミや会社名で判断するのでなく、1件1件を見極めて判断することが大切だと思います。 飯田グループホールディングス系の大手分譲業者の場合は、建築工程は、ある程度マニュアル化されているので、建築基準法に違反する欠陥住宅を発見する機会は減ってきました。 ただし、建築工期が短いので、傷、汚れ、隙間が多い雑な物件を発見することは、しばしば御座います。 逆に、地元や中小の分譲会社の新築一戸建ての場合は、比較的、設備仕様が良く、表面上の仕上げも丁寧で傷なども少ない物件が多いですが、建築工程のマニュアル化が不完全で、建築基準法に違反する大きな施工ミスを発見することも、しばしば御座います。 いずれにしても一生に一度の大きな買物ですので、購入後に後悔しないためにも、内覧時や契約前には、専門家の建物診断を行なった方が良いと思います。 少々長文になりましたが、参考にしていただければ幸いでございます。