記述は、難しいですよね。うちの娘も苦戦しています。まずは、内容理解をしっかりと…というのは基本ですが、それだけではない気もしています。
基本、子供は、間違えるのが大嫌い。それなのに、記述となると、まず間違いなく、「一言一句、模範解答と同じ」とはなりません。細部の表現や語尾が違うだけでも、心が折れます。しかも、大人が読めば一目瞭然の文章でも、子供には、長い記述のなかのどこがキーワードかも分かりにくいです。
なので、うちは、まず、「キーワードが入っていて、内容がかすってれば、花丸」と、メンタルを楽にすることから始めました。旺文社の読解問題集にも書いてありましたから、的はずれではないはずです。
そして、文章にこだわらず、図解、箇条書き、口頭、なんでもいいから、アウトプットする練習。知識はあるんですから。ツンドラ気候で毛皮を着る理由は?に、「だってさ、寒いのにティシャツ一枚じゃ死ぬじゃん。」と答えられたなら、とりあえず、そのまま書かせます。そのうえで、じゃあ、それを、書き言葉に直そう!と。だってさ→なぜなら。ティシャツ一枚じゃ→ティシャツを一枚だけ着たのでは。死ぬじゃん→寒くて生きられない。すると、「なぜなら、ティシャツ一枚だけ着たのでは、寒くて生きられないから」と、なんとなく格好がつきます。空欄なら0点ですが、書けば、数点取れますから。
とにかく、アウトプット!覚えたら、質問して、「ヤバい」以外の言葉で説明してもらって(笑)。言ったらすぐに書いてもらって。これだけでも、練習になりますよ。だいたい、慣れてないと、頭のなかで組み立てたことを忘れちゃうので。
もし、メモ方式が合うなら、それもすごくいいです。ツンドラの服なら、「寒い→着ないと死ぬ→フカフカがいい→毛皮が一番」など書き、あとで繋ぎ合わせるんです。
国語の読解は、うちの娘に合ったのは、問題の答えを順番に書き出すことです。自分で出した答えを設問1から最後まで、矢印で繋ぎ、書き出します。記号で答える問題は、もちろん、文章の方を書いて。
そうすると、冒頭から最後まで、主人公がこう考えて、こういう気持ちになったというのが、整理できます。選択問題は、チャンス。「主人公は父に叱られて悲しくなり、もう話したくなかったから」など、親切にも説明してくれてます(笑)。
そのうえで、たどたどしくてもいいので、まとめてみます。大きな記述はたいてい最後なので。慣れてきたら、同じ意味でも、文章のなかで使われてる言葉を使うようにして。最後に、喜怒哀楽のどれかに落としこんでみたり。
たぶん、国語は、記述問題にたどりつくまでに、文章理解が複雑で、心が折れてるんですよね。読解の参考書などで練習して、自分だけのやり方を確立して、メモや矢印や線引きで、理論的に理解できるようにすると、楽かもしれません。
お子さん自身が気を楽にして、あまり完璧を求めず、「字数を埋めることに意義がある」と思うことから…でしょうか。