ID非公開さん
2022/1/3 19:11
7回答
私は日本の少年法は決して甘い法律ではないと
私は日本の少年法は決して甘い法律ではないと 思っています。 よく「少年法は甘い」「少年法は時代にあっていない」という声があがりますが、少年法は過去に何度も改正され、今年に入っても改正されて厳しくなっています。 凶悪犯罪に関しては逆送されて成人と同じ刑事裁判で裁かれる場合もあり、最近では量刑自体も厳しくなってきています。 2000年の改正では殺人等の重大犯罪は16歳以上は原則逆送となり、2014年の改正では未成年に課せる有期刑の上限が上がりました。 また、18歳以上には死刑、14歳以上には無期懲役も可能です(今の無期懲役は仮釈放が認められるケースが少ないので終身刑に近い) 日本の少年法は過去に国連機関から是正勧告が出される程の厳しさなのです。 そもそも成人犯罪の大半は不起訴であり、起訴されても罰金や執行猶予で済むケースが多く、刑務所に入るケースは1割もありません。 成人なら実刑にならないケースでも少年なら少年院送致となり、寧ろ少年の方が厳しい扱いを受けるケースもあるのです。 過去に大阪府でコンビニ土下座事件がありましたが、犯行グループの中で1人だけ未成年の少女がいました。 グループの大人達は全員執行猶予だったのに対し、この少女だけが少年院送致という厳しい扱いを受けました。 この少女だけが特別悪いことをした訳ではないので、少年法が無ければ間違いなくこの少女も執行猶予でした。 もう一点、少年法は刑事責任を問える14歳以上は全件送致主義に基づいており、成人なら微罪処分で済むような微罪でも家庭裁判所に送致されます。 例えば、コンビニで100円程度のおにぎりを万引きした場合、成人なら微罪処分で警察内で済ませて終了ですが、少年なら簡易送致という形になり、件自体は家庭裁判所に送致されます。 また、14歳未満は刑事処分は受けませんが、これは「刑法41条」に基づくものであり、少年法があることで少年審判を受けることが可能になっています。 さらに言えば、少年法は罪を犯す恐れのある虞犯少年も補導して、少年審判にかけることも可能です。 例えば、深夜徘徊や家出のような違法行為でない行為、成人なら誰にも文句を言われない行為でも少年なら補導することができるのです。 以上のことから、日本の少年法は決して未成年に甘い法律ではないと考えられます。 そこで質問ですが、世間では「日本の少年法は甘い」と考えている人が多いですが、「日本の少年法は甘い」という誤解を解くにはどうすれば良いでしょうか?
訂正 今年には改正されませんでしたが、去年に改正されました。
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ベストアンサー
その通りです。 14歳未満の触法行為や不道徳な人と関わるなどの虞犯行為は少年法があるからこそ取り締まれます。 また、16歳以上で故意の犯罪で人を死亡させた場合は原則として刑事手続きで公開の法廷で審理されます。 死刑は18歳から科すことができ、これは国際法の最低年齢です。 大学の後輩が少年法は犯罪少年を甘やかすものと勘違いしており、その前提でレポートを書くと不合格になりました。 私にSOS出してきたので、まずは六法を読むように指示し、少年法について理解させた上で書き直したら合格しました。 一般の人が六法を読むのは難しいので(といっても彼も専攻は英語)、わかりやすいサイトがあるといいですが、どうしても個人が作ったものなのでいい加減なのも出回ってしまいます。
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