他の会社のことは分かりませんが、少なくとも私が率いる会社では高卒・大卒の差はまったくありません。
求人募集も高卒・大卒の区分はなく「高卒以上」という条件だけです。
つまりは学歴は関係なく、社会人としての良識を持っていて、当社で働く強い意志があるかどうかが合否の境界線なのです。
入社学力試験(数学・国語・英語・社会常識)の出題レベルは高校でちゃんと勉強してきた人であれば70点は取れる程度です。それでも、大卒者でもそれに届かない人がそれなりにいるのが現実なのです。(具体的にどこの大学とは言いませんが)
もちろん、そうした人は不採用となります。
また、学力試験をクリアした人は採用面接に進むのですが、当社では面接官は人事・事業部門から選抜した3名体制で、時間はひとり1時間を標準としています。この中で「どんな仕事がしたいのか」という本人の意向を聞き出し、そうした仕事に適応する人材かどうかを含めて、多角的な視点でその人物の特徴や人間性を把握・評価して合否を判定するようにしています。
ここに学歴は一切反映されません。
入社が内定した人とは3カ月間という有期で試用社員として雇用契約を締結しますが、この3か月で徹底した新人教育を実施し、複数の配属先候補での実践も組み込んでいます。
つまり、実際に職場に入ってみてもらって、互いにその適性を判断しようとするものです。
この試用採用時の給与は全員が同じ給与です。つまり、高卒も大卒も同じ給与なのです。(支給額レベルは一般企業の高卒程度です)
で、この試用期間を終了する段階で、正式な配属先(仕事の内容)を決めるとともに個々の能力を判定した上て正社員としての採用給与が提示されます。
それに異論がある人は退職する自由もありますし、会社としては一切引き留めはしません。「働きたくない」と思う社員は戦力になりませんからね。
この段階で提示される給与はその学歴とは関係なく、試用期間中の評価に基づいて5つにランク分けされます。最高レベルの評価とされた人は一気に5万円ほど昇給しますし、最低レベルの人は試用期間の給与に3千円程度が加算されるだけになります。
ですから、高卒でも最高額を得る人がいる一方で、大卒でも最低額にしか評価されない人もいると言うことです。
言わば「実力次第」「人間性次第」だと言えるのです。
こうした人事評価制度のおかげで、高卒でも40歳代で取締役に就いている人もいますから、要は「本人の努力次第」なのです。
こんな会社もありますから、高卒だから駄目だと言うことは絶対にないと思って努力してください。
まともな会社は、努力を見逃さないものですから。