サッチャーは、新自由主義の影響を受け、ケインズ的な財政出動による経済政策を「大きな政府」として否定し、社会保障の削減、規制緩和などを強行した。
アトリー内閣はイギリス最初の労働党単独の内閣であった。労働党の年来の主張であった重要産業国有化と社会保障制度の充実という政策を実施し、「福祉国家」を実現した。マルクス主義的な暴力革命によらずに社会改良を行おうという社会民主主義の思想、また経済理論としては財政支出によって完全雇用をめざすというケインズの思想が背景にあった。
社会保障政策に対する違い。
経済政策では、国家主体、国民主体という違いがあった