ID非公開さん
2022/1/19 18:16
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将来翻訳家になりたいと思っているのですがそれを担任に質問したら『君が大人になる頃にな全て機械がやってくれるから翻訳家はやめた方がいいよ。』って言われたんですけどそうだとしても諦められなくて先生に何回も
将来翻訳家になりたいと思っているのですがそれを担任に質問したら『君が大人になる頃にな全て機械がやってくれるから翻訳家はやめた方がいいよ。』って言われたんですけどそうだとしても諦められなくて先生に何回も 話したんですけど全然聞いてくれなくて。どうやって話したら先生話聞いてくれますかね?まず翻訳家のメリット(?)みたいなのも調べてもいまいちよくわからなくて。教えていただきたいです。
将来の夢・1,866閲覧
ベストアンサー
こんにちは。翻訳者をしている者です。メリットではないですが、参考になればと思って少し書いてみます。 【すべて機械がやってくれるのか】 これは言い過ぎですが、AIを使った機械翻訳技術が年を追うごとに発展しているのも事実です。ただし、機械翻訳もあらゆるジャンルの翻訳が得意というわけではありません。AIというと人間味のある翻訳ができると勘違いする人もいるようですが、(現時点での)AI翻訳というのは過去の翻訳を学べるという意味です。決して、人間のように前後の文脈や、どんな人が読むのか、どこで使われるのか、といったテキストの外側にある情報まで考えられるわけではありません。 現時点のAI翻訳(よくNMT=ニューラル機械翻訳と呼ばれます)は、型が決まっているような翻訳が得意です。たとえば、取扱説明書のようなものは過去の大量の翻訳サンプルがあり、そこから学ぶことができますし、場面によって訳し方が大きく変わるということはありません。淡々としたトーンで訳せます。一方、映画やドラマなどの字幕・吹き替え、文芸作品、広告、マーケティングなどの翻訳はさまざまなポイント、状況、文脈、人間味のある要素を考えなくてはなりません。こうしたジャンルは今後かなり先までも機械翻訳が入ってこないジャンルになると思います。 【翻訳のジャンル】 翻訳と一口に言っても、映像関係の翻訳、出版関係の翻訳、そして産業翻訳と呼ばれるビジネス関係の翻訳などさまざまです。それぞれに特徴がありますので、興味があるジャンルを調べてみるとよいでしょう。 【専門性】 上記のジャンルのうち、産業翻訳という世界に進む場合のお話をします。産業翻訳というのはとても広く、特許、医薬、金融、IT、その他ありとあらゆる業界の翻訳をします。翻訳者は(仮に英語から日本語への翻訳だと仮定して話しますが)英語だけできていれば務まる仕事ではありません。必ず何かしらの専門知識が必要になります。専門性がなくては食べていくことはできないと思います。 【どんな学校に行けばいいの?】 聞かれていないのに答えますが、翻訳者のバックグラウンドを見るとさまざまです。決して英文科を卒業した人が多いわけではありません(そこそこいますけど)。言語学を専攻した人も多くありませんし、翻訳と言語学は意外に遠い分野です。翻訳を専攻した人もいます。海外の大学では翻訳を専攻できるところが結構あるようです。日本では少ないですね。また、理系の専攻/大学を卒業した人はかなり多いです。これは、卒業後に専門的な職業について、10年20年してから、その専門知識を活かして翻訳をする人が多いからだと思います。大卒でないという人も多くはありませんが、とても珍しいわけではありません。 【何歳で翻訳者になるの?】 大学を卒業してそのまま翻訳の仕事を始める人は珍しいと思います。コンスタントに仕事を受注している翻訳者のうち、計ったわけではありませんが5%もいないのでは?という印象です。ひょっとすると、もっと少ないかもしれません。というのも、先ほどお話しした「翻訳には専門性が必要」ということと関係しています。多くの人は、何かしらの職業経験や、翻訳をするための専門知識をじっくり学んだ上で、(産業)翻訳者として活躍できるようになるからです。 【映像翻訳や出版翻訳の世界は?】 以上、産業翻訳を念頭に書いてみました。映像系や出版系の世界はまた大きく違うはずです。そっちの分野に興味があれば、個別に調べてみてください。 翻訳に限らず、どんな経験も活きてきます。スティーブ・ジョブズが言っていた、connecting the dots というやつですね。たくさん学んでたくさん遊んで、すばらしい未来がやってきますように。
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