なんか勘違いしているようですが、ブライダル業界の営業職をドレスコーディネーターやウエディングプランナーって呼びます。車のように形がある商品ではありません。「この色のこの車種を何百万円で売ります」というのではなくウエディングプランナーが「新郎新婦の方に高額を出して一生に一度の特別な思い出を作る場所はここに任せたい」というイメージを売る仕事です。
会社存続のために美辞麗句を用いて安いドレスではなく高額なドレスに誘導させるのが営業の腕です。「100万円に収めたいんです」って言われた時にどうやって「150万出させるのか」が最大の重要事項です。さらに200万の契約をするウェディングプランナーは優秀な人材と言われます。
そもそも、現在日本の平均結婚年齢は30歳です。専門卒だろうと、大卒だろうと20~22歳の結婚もした事のない若輩者にいくら営業されても安心感がありません。また、結婚する本人だけでなく、50代60代の親世代も関わってくるので、更にハードルは高いです。そこは企業側も理解している為、プランナー職などは過去に営業経験のある30代~40代を中途で雇い、新卒を雇わない、求人を出さない企業が多いです。
ブライダルは毎年お客様減少していく右肩下がりの斜陽産業です。日本は少子化が進み、生涯独身率も増え、晩婚化で地味婚とかナシ婚が増えました。右肩上がりの売上が絶望的に見込めない業界です。今いるスタッフで十分仕事が回るはずです。でも新卒の就職先があるのは現実です。ならどんな場所ですか?会社がお客様に喜んでくれる様々な提案をすることで、結婚式を挙げるなら~と競合他社を廃業に追い込み一人勝ちのガリバー企業…あるんでしょうか?それよりもブラック企業の確率高くないですか?実際に
>ノルマのプレッシャー、上司からのパワハラ発言などでお客様と話してるときは楽しいと思うのですが、契約が取れない時の指導が辛いです。デビューして間もないということもあり中々契約が取れない日々が続いています。
ですよね。新卒2年目に十分な売上を望むほど経営に余裕が無いわけです。
そうすると目先の売上が必要になります。売上という数字に追われています。ブライダルはリピートがない業界です。注文を受けた式場が勝ちです。だからこそ、できないことを「できる」となりふり構わず契約取るという人も出てきます。だって上司から給料泥棒って言われているんだもの。
注文を取ると「次の契約」が課題です。醍醐味の「一緒に涙ぐみながら、本当におめでとうございます。一緒にこの日を迎えることが出来て幸せです。」とウエディングプランナーが結婚式に出席する余裕が無かったりします。当然ですよね。「ウエディングプランナーが結婚式に出席」しても会社の利益にはなりません。挨拶だけに来るパターンもあります。
となると契約を結ぶことが最大の仕事ですから受注後は、
>ウェディングプランナーの方と全て打ち合わせして進めてきましたが、特に二次会で多々不手際がありました。クレームを言っても謝罪しか返ってきません。
になるのも当然です。
このあたりの事情は「ブライダル産業新聞」を定期購読して下さい。大人の事情がわかります。