ベストアンサー
煙草の「美味しさ」には、幾つかの側面があります。 1.習慣人はいつもやっている事をすると、気分が落ち着くものです。喫煙を習慣的に行っている人にとっては、いつもの1本が心を静め、それが「美味しさ」につながります。 2.ニコチンの作用 ニコチンは神経系に作用し、興奮した状態を抑え、また停滞した状態を活性化します。ニコチンが神経系をニュートラルな状態に戻してくれる訳です。この作用は、喫煙習慣のない人にも働きます。 このニコチンの作用により、イライラが収まったり、目が覚めたりして、精神的な充足感が得られます。これも「美味しさ」の一つの側面です。 また、ニコチンを摂取する事により、脳内に快楽物質であるドーパミンが放出されることも知られています。 3.その他精神的な部分喫煙ルームでの喫煙者同士の連帯感ですとか、仕事が一区切り付いた時の一服とか、様々なシチュエーションで煙草は登場しますが、そういた部分は精神的な「美味しさ」の部分として考える事ができるでしょう。 4.香り 非喫煙者は煙草を臭い物だと思いがちですが、その臭さの元はもっぱら紙巻煙草の巻紙の燃える匂いが原因だったりします。ですから、煙草の葉だけを燃やす葉巻やパイプ・キセルによる喫煙では、煙草が本来的に持っている良い香りを楽しむ事ができます。また、紙巻煙草の喫煙者においては、巻紙が燃える匂いにある程度慣れているので、その向こうにある煙草の香りを楽しんでいる訳です。煙草の本来の香りというのは、甘い香りを伴った干草のような物だったり、銘柄によって様々な香りがあります。 5.味煙草の煙には本来的に、舌で感じ取れる甘味を中心とした豊かで複雑な味があります。本来は、この味と上記の香りが、煙草の嗜好品としての中心的部分です。 ただし、この味を引き出すには、低い温度で喫煙するテクニックが必要で、特に紙巻煙草喫煙者では、上手に吸えずに煙草の味を引き出せていない人が多いです。「煙草は美味しい物ではない。」と言う喫煙者が良くいますが、そうした人は煙草の味を引き出すテクニックを身に付けられていない人だと考えて間違いないです。 この煙草の味も銘柄によって様々で、ある種の煙草では砂糖を1杯だけ入れた上等な紅茶のような味がしますし、また別の煙草では味醂で甘味を加えた出し汁の味のようだったりします。 以上のような事が、煙草の「美味しさ」の内容です。非常に大雑把に言えば、紙巻煙草の喫煙者の場合は、上記の1~4を中心に楽しんでいる人が多く、葉巻やパイプの愛好家では、4~5を中心に楽しんでいる人がほとんどです。 タバコは、嗜好品です
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質問者からのお礼コメント
懇切丁寧に解説いただきありがとうございます。 ベストアンサーとさせていただきます。
お礼日時:1/22 8:27