いわゆる「一発」の時(トニックのモードだけでフレージングするとき)って、バッキングの人には上部構成音、特にモードに対応するスケールにとっての非音階構成音(ノンスケールトーン)は弾かずにおいて(省略して)もらっといた方が良いんですよ。
f,gが構成音にない(♯している)わけですから、バッキングは
Dm7 omit 3
↓
G omit Root (※ここではベースのg以外のオクターブ重複を避けるという意味)
↓
C△7 omit 5
って感じになりますね。
ベースが「ツーファイヴワン」になってさえいりゃいいっつー考え方でいけば、フレージングによってコードクオリティを通常のツーファイヴワンからバリエーションさせていくことが可能です。
(余談ですがジャズでたまにノンダイアトニックコードの妙な使い方をしてる背景ではこういうことをしてる場合がよくあります)
あくまで例として受け取っといて欲しいですが
dベースのバリエーション
D7→なるべく使わない方がいい(トニック感覚に障るので)
Dsus47
D7(♭5) ※厳密にはD7(♯11) omit 5
D6(♭5) ※上と同様
C+/D
gベースのバリエーション
GΔ7→なるべく使わない方がいい
G6
Gsus47
F♯ø7/G
D♭sus47 ※広義の裏コード、C♯sus47とも
D♭m7 ※上と同様
(下二つはドミナントというよりアプローチコードとしての性質が強くなりますが、トニックに向かって進む強い動機があれば十分と思うなら使えばいいです)
cベースのバリエーション
C+Δ7→なるべく使わない方がいい
C+
CΔ7(♭5) ※正確にはCΔ7(♯11)omit 5
C6(♭5) ※上と同様
リードのフレージングに対してオブリガード的に上記のハーモニーでバッキングするのはアリです。
で、もちろん各コードのスケールに対する関係(コードスケール)を踏まえて、アプローチトーンとセンタートーンはきちんと選別しといた方がいいですね。
一発をやるときって、どうせなら特徴音(ここでいうf♯とg♯)は遠慮なく使いたいでしょ。
だからコードクオリティにあまり強く拘ると面白くなくなるんですよ。ベースラインだけはこだわるべきだけど。
フレージングに対応してクオリティがその場その場で臨機応変に変わっていいや、程度の軽い気持ちでやるのが吉です。そっちの方が直感的で簡単だし。
ただ、だからといってD7やGΔ7みたいな形をあからさまにとっちゃうとkey of Gのトニック感覚にひきづられちゃって野暮なんでそこだけ注意ですね。