Q:労働基準監督署はパワーハラスメントでは動かないって本当ですか?
A:労働基準監督署にもよりますが、とりあえずは本当であると考えます。
Q:どこに相談すればいいのでしょうか?
A:パワーハラスメントの担当は、労働局の雇用・環境推進室になります。多くの場合、監督署の近隣のビルにあると思います。
下部機関である労働基準監督署の署員がパワハラの対応をすると、越権行為になります。大都市の労基署には、労働局のパワハラ担当者が駐在しています。駐在官がいない場合でも、純粋なパワハラ相談であれば、労働局を案内してくれると思います。
労働基準監督署の方が労働者からの相談に慣れていること、又、パワハラがある事例では、労基法・安衛法違反があることが多いことから、労基署に相談に行かれても良いと考えます。
労働局の雇用・環境推進室に相談した場合には、説明や証拠の提示などをして、最終的に「これはパワハラです」と言われるだけで、それ以上進むことはないと思います。パワハラ防止法には、「悪質な場合には企業名を公表する」とありますが、まだ公表事例はありません。
マスコミで「パワハラで逮捕」とある場合には、罪名は暴行罪、脅迫罪などであり、労働局経由ではなく、警察経由での告発だと思います。