「さ」は、形容詞および形容動詞の語幹（活用しない部分）に 付いて抽象的な名詞を作る接尾語です。 形容詞例 重い＋さ＝重さ、楽しい＋さ＝楽しさ 形容動詞例 静かだ＋さ＝静かさ、元気だ＋さ＝元気さ どんな形容詞・形容動詞にも付くというわけではなく、「ばかさ」 などは後に「加減」が付かないと用いられませんし、「～的」 という形の形容動詞には付かないようです。（その場合は、「～」 自体が抽象的な意味をもつ名詞であり、「～的さ」というよりも 「～性」という形にしたほうがよいからだと思います。また「健康」の ように単独でも語幹になり実質的な意味を持つ語＝名詞としても 使われる語は、「健康的さ」とか「健康性」という必要はなく、 「健康」自体を使えば足ります。） 例 ばかさにはあきれる…△、ばかさ加減にはあきれる…○ 客観的さがある…×、客観性がある…○ 健康的さに気をつける・健康さに気をつける…×、健康に気をつける…○