(YAHWEH)
聖書に出てくる神の名前。神の名をみだりに呼んではならない、という
ユダヤ教の伝統にしたがって、現代語訳の聖書の多くは
「主」(LORD)という言葉で置き換えている。古代の写本では、
この神の名前は6000回以上使用されている。古代のへブル語文書は
母音を使用しなかったので、神の名前の子音の四文字(YHWH)が
書き留められていたのであるが、あまりにも長い間、その言葉を
ユダヤ人は発音しなかったので、それが元々どのように発音されていたか
はユダヤ人の間でもわからなくなり、現在では確証できない。
「ヤーウェ」(YAHWEH)という読み方は、古代ギリシャ語文献などの
資料とへブル語文法の規則から導き出された、学術的推定である。
エホバ(Jehovah)というのも使われる。
中世、「YHWH」を、伝統的にユダヤ人たちが
「アドナイ」(「我が主」)と読んでいた。
「Y」と「H」と「W」と「H」の間に
「アドナイ」の母音(e, o, a)を挿入してYEHOWAHと書き記し、
これを読むときは「アドナイ」(「我が主」)と読んでいた。
YEHOWAHを、「エホバ」(Jehovah)とそのまま音訳したことが原因。