資源の無駄遣いという部分を考えればたしかに合理的な考えです。
ただその紙や印刷などに携わる人の仕事を奪うことにもなります。
その代わりを見つける時間が必要なのですぐにはできません。
過去のわかりやすい例を言います。
現在、映画はほぼ100%デジタル撮影でデジタル上映ですね。
実は技術的にはもっと早くデジタル撮影や上映環境に持っていけたのです。
しかし早急にデジタル化が進めば困る業界があります。
それがフィルムの製造です。
映画用のフィルムというのはコダックとFUJIFILMでシェアのほとんどを取っていたのです。
デジタル化が急速に進めばそのフィルムの使用量が一気に0になるわけです。
そこで映像のデジタル関係の技術などの権利を押さえて表に出る技術を抑えていたフシがあるんですよ。
それにより急速にデジタル化が進むのを抑えてその間にその損失するであろうフィルム製造の売り上げを賄う別の事業を進めたのです。
だからFUJIFILMは今では化粧品や薬品分野に進出しているでしょ。
そこに失敗したのがコダックです。
だから倒産したということです。
倒産した当時はデジカメの普及が原因と報道では言っていましたがスチルカメラのフィルムの市場など映画フィルムの市場に比べれば微々たるものです。
明らかにコダックを倒産に導いたのは映画のデジタル化によるフィルムの使用量の減少です。
つまり移行が急速に進むと業界の一部が対応しきれなくなるのです。
いずれは映画のように完全デジタル化するでしょうがそこにはそういう移行に関しての時間が必要になるわけです。