人魚の肉と似たような話では 徳川家康の居た城に現れたという 肉人の話が伝えられていますね。 家康が在城していた駿府城内に ぶよぶよした肉の塊のような不思議な生物が現れた時、家康は部下に命じて生物を追い払わせたそうですが、のちにその話を聞いた知識人が言うには、それは中国の古書に記されている封という仙薬で、食べれば多力をもたらすと云われる貴重なものを家康公に献上する機会を逃してしまったそうです。 人魚や肉人と逆の意味の話では、 古事記のイザナギ、イザナミ神話の 黄泉の国にまつわる話に出てくる 黄泉竈食い（よもつへぐい）や ギリシャ神話のペルセポネーが冥界で食べたザクロの実など、死者の国の物を食べた者は、その後、 死者の国で暮らさなければならなくなるという伝承が伝わっています。