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節点Eに作用している荷重が途中で消えており不明ですので、ここではPと します。またトラスの断面力(軸力)を求める方法には、主に節点法と断面法の2通りがありますが、ここでは節点法を用います。 まず支点反力Ra、Rc、Haを求めます。 ■水平方向の力のつり合い(ΣH=0)より、 Hc=0 ■鉛直方向の力のつり合い(ΣV=0)より、 Ra+Rc-P=0 ;上向きを正と仮定 Ra=P-Rc …① ■点Aまわりの力のモーメントのつり合い(ΣM=0)より、 P×(3/2)ℓ-Rc×2ℓ=0 ;時計回りを正と仮定 Rc=(3/4)P ①より、 Ra=P-(3/4)P=(1/4)P 【節点力の計算】 1)節点Aの力のつり合い ■鉛直方向の力のつり合い(ΣV=0)より、 Nad・sin60°+Ra=0 ;上向きを正と仮定 Nad=-Ra/sin60° =-(2√3/3)Ra =-(2√3/3)・(1/4)P =-(√3/6)P ■水平方向の力のつり合い(ΣH=0)より、 Ha+Nab+Nad・cos60°=0 ;右向きを正と仮定 Nab=-Nad・cos60° =-{-(√3/6)P}×(1/2) =(√3/12)P 2)節点Cの力のつり合い ■鉛直方向の力のつり合い(ΣV=0)より、 Nce・sin60°+Rc=0 ;上向きを正と仮定 Nce=-Rc/sin60° =-(2√3/3)Rc =-(2√3/3)・(3/4)P =-(√3/2)P ■水平方向の力のつり合い(ΣH=0)より、 -Nbc-Nce・cos60°=0 ;右向きを正と仮定 Nbc=-(1/2)Nce =-(1/2)・-(√3/2)P =(√3/4)P 3)節点Dの力のつり合い ■鉛直方向の力のつり合い(ΣV=0)より、 -Nad・sin60°-Nbd・sin60°=0 ;上向きを正と仮定 Nbd=-Nad=-{-(√3/6)P}=(√3/6)P ■水平方向の力のつり合い(ΣH=0)より、 Nde+Nbd・cos60°-Nad・cos60°=0 ;右向きを正と仮定 Nde=Nad・cos60°-Nbd・cos60° =-(√3/6)P×(1/2)-(√3/6)P×(1/2) =-(√3/6)P 4)節点Eの力のつり合い ■鉛直方向の力のつり合い(ΣV=0)より、 -P-Nbe・sin60°-Nce・sin60°=0 ;上向きを正と仮定 Nbe・sin60°=-P-Nce・sin60° Nbe=-P/sin60°-Nce =-(2√3/3)P-{-(√3/2)P} =-(√3/6)P 以上より、断面力(軸力)は以下のとおりになります。 Nab=(√3/12)P、Nad=-(√3/6)P、Nbd=(√3/6)P、Nde=-(√3/6)P、 Nbc=(√3/4)P、Nbe=-(√3/6)P、Nce=-(√3/2)P ※プラスは引張、マイナスは圧縮を意味します。
質問者からのお礼コメント
分かりやすい説明ありがとうございます。
お礼日時:5/25 0:41