ソ連では、カカオが全く使われていないチョコレートが流通していたんですか?
ソ連では、カカオが全く使われていないチョコレートが流通していたんですか?
ベストアンサー
してないと思う。 いや、代用チョコはあったんだけど「ココアが(つまりカカオが)」つかわれている代用チョコだと思うんだ。 とりあえずソ連には本当のチョコレートがあります。品質の良い美味しいチョコレートでそして、それが共産主義の計画経済でお値段決まってるから超安価。素晴らしいですね。 そして、供給が需要にまったくおいついていないから幻で、結局庶民は早々食べられないけれど、ソビエトはなにせ偉大なのでチョコレートの供給は万全です。チョコレートが不足するなんてありえないのです。ソ連は十分な量のカカオ豆を輸入して、チョコレートの生産設備は万全なのですから。 工場が作るチョコレートの量が計画量に達していないなんてそんなことは(ry そんな訳で理由は定かではありませんが庶民はあまり本物のチョコレートをたべず代わりに「チョコレートバー」というチョコ味のお菓子を食べていました。 でもチョコレートバーは、ココア+植物油脂の代用チョコで、ココアバターを使ってないのでチョコレートではありませんがチョコ味を出すためにカカオの使われてるチョコレート代替品です。 つってもソ連は詳しく無いんで、チョコレートバーとは別にカカオ使ってない代用チョコがあったかもわかりませんが、聞いたことないのは兎も角、ざっと調べても出てこないから少なくとも一般的に流通してたものでは存在しなさそうだけどなぁ。 https://nathoncharova.livejournal.com/9811754.html 東ドイツの代用チョコも基本はカカオ使ってますよ。 東ドイツのカカオ使ってない大豆のチョコレートってビタレードじゃないかな。 大豆の粉と醸造用麦芽とオートミールと植物油脂を使用した代用チョコ。戦後すぐの物資がない時期に誕生し、1年か2年かそこら一世を風靡した大ヒット商品。『カカオを使用した』美味しいチョコレートが手に入るようになると、チョコっぽいの食べられて有り難かったけどやっぱ味が落ちるわとすぐに消えました。 東はカカオは結構早期に手に入れられました。「西の下請けでチョコレート作って、チョコ作ると余るココアを入手」って方法で。東ドイツのチョコレート生産技術は高かったので(だってそもそも戦前から(ry)、原料さえあれば西側と遜色のない高品質なチョコを作れました。その為の生産設備が整っていました。良い下請けですね。 やっぱあんまカカオ手に入らないから、チョコレート製品でなるべく(味は落とさず)カカオを節約しようと創意工夫を凝らしたり、代用チョコもあったけど、大豆のチョコはカカオが輸入出来るようになったので精々が2年で消えたと思うんだけどな。 東ドイツの代用チョコは基本はココア+植物油脂+乳製品とか食感用水増し原料。ココアと植物油脂をかためただけではどうにもならん食感(ソ連のチョコレートバーが不評な理由)も気にするのがコーヒー並みにチョコレート大好きな東ドイツ式です。 食感用水増し原料って言うのは、↑のビタレードで言えばオートミールとか、すりおろしクリスプブレッドとかエンドウマメ粉とかナッツ系とかで大豆は使わないと思う(大図を使ってるのをしらない)のよ。 大豆はココアが本当にない状態で炒って香ばしさをだしてココアの代わりとしてに使われたもので、ココアがあってチョコ味そのものが出せるなら、代用チョコの味にうるさい東ドイツでは使ってないような気が。 (お気付きかもしれませんがビタレードを駆逐した「「カカオを使った」美味しいチョコ」はすなわり本物のチョコレートとは限りません。) (ちなみに、ニセドイツ、という東ドイツを面白おかしく書いた本では東ドイツでは「カカオ不足が慢性化していた東ドイツでは、オートミール、麦芽、大豆を使った代用チョコが代表的チョコ。」とか書いてありますが、その材料はどうみても戦後一瞬だけ東ドイツを風靡したビタレードで、全くの嘘じゃないけど誇張が過ぎるというか、もしくはドイツで聞いた自嘲ネタ鵜呑みにしてね?。(カカオ不足は慢性化して、代用チョコのココア率が下がったりましたが、それとカカオがない状態の時のみ流行ったビタレードはまた別)) 東ドイツ(DDR)チョコ事情 https://www-theobroma--cacao-de.translate.goog/wissen/geschichte/1918-bis-heute/schokolade-in-der-ddr?_x_tr_sl=de&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc ビタレード https://de.wikipedia.org/wiki/Vitalade ちなみに東ドイツは当時、カカオが少なくても美味しいチョコレート菓子は作れるのだ!と代用チョコの出来を威張ってて、再統一で一度は消えたけどオスタルギーで「あれおいしかったよなぁ」と懐かしむ対象になり、本物のチョコレートを使った再現品が復活してて、思い出補正があるとしても「ちゃんと当時の味がする!」って喜ばれてるのに対し、 (あと代用チョコじゃなくて本物のチョコ使った製品だけどヌドッシー美味しいよね) https://de.wikipedia.org/wiki/Schlager-S%C3%BC%C3%9Ftafel https://www.ossiladen.de/products/zetti-schlager-susstafel ソ連のチョコレートバーは、当時存在しない事になってる触れちゃいけない者で(ソ連で本物のチョコレートが不足することはありえないから)、今日では「チョコレートwww」って扱いなあたりお察しだと思う。
大豆のチョコって言ったら日本も作ってたね。 https://kotobank.jp/word/%E4%BB%A3%E7%94%A8%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88-1359839 日本では大豆は身近かもしれないけどドイツではそうじゃ無くて、WW2時にタンパク質元として増産したからそれなりに作ってたと思うけど、「他のもの」で何とかなるところに大豆の方が安価だから大豆で代用しようって使い方するもんじゃ無い気がする。(この辺は感覚的な「多分」
質問者からのお礼コメント
大変詳しく教えていただき、ありがとうございました!
お礼日時:5/21 19:46