平安時代の貴族はあまり風呂に入らなかったから、体裁を気にせずそこら辺の川で身体を洗えそうな平民よりも不潔でしたか?
平安時代の貴族はあまり風呂に入らなかったから、体裁を気にせずそこら辺の川で身体を洗えそうな平民よりも不潔でしたか?
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ベストアンサー
貴族は行水 つまり桶などに湯や水をいれて、体を洗う形式です 今のような体全部を浴槽に浸かる入用方法ではありません ですから「風呂に入らなかったから平安貴族は不潔だ」などという話は、入浴方法の違いを理解していない誤りなんですよ 当時の日記などを見ると、概ね5日に1回の割合で行水し、洗髪もしています また湯殿といい行水するための施設を、邸内に設けている貴族もいます それに貴族にとって神仏への参詣、参拝は重要なことであり、その際には身を清めるために沐浴します つまり「平安貴族は風呂に入らなかったから不潔だった」などというのは、入浴方法の変化や歴史を無視した、誤った認識にすぎません 日本全国で浴槽に入る入用法が、日常的に行われるようになったのは高度経済成長期以降です ですから現代のような風呂がなかった(普及していなかった)からといって、沐浴の習慣がなかったというわけではありません 当然に貴族の方が庶民よりも清潔だったでしょう 身を綺麗にしておくことは、宗教的な意味も強く持っていた時代です 庶民は気軽に水浴びできたというのも疑問があります そもそも近くに水場があればそんなことも可能ですが、どこの家にも近くに水場があるとは限りません (川の近くは便利であると同時に危険な立地ですし、掘り抜き井戸だってどこにでもあるものではありません) となると、水汲みをする人を雇い、絶えず貯水できる環境にあり、多くの湯をわかせる設備(大きなかまどにたくさんの燃料)のある貴族と、そんな余裕のある生活でない庶民なら、比較するまでもないでしょ
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