古語についての質問です。由緒や風情を意味する「よし」と「ゆゑ」 この2つの違いはなんですか? 可能であれば例も添えていただけると幸いです
古語についての質問です。由緒や風情を意味する「よし」と「ゆゑ」 この2つの違いはなんですか? 可能であれば例も添えていただけると幸いです
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ベストアンサー
このご質問に適切な回答をつけられる回答者が、ここにいるとは思えません。 「国文研究」27(熊本女子大学国文談話会、1981)に緒方弘子「「ゆゑ・よし」考」があります。 また、「平安文学研究」18(1956)に、犬塚旦「「ゆゑ」と「よし」」があります。 わたくしは読んではいませんが、参考になりそうな気がします。 論文を読むのが面倒なら、もしかしたら小学館の『古語大辞典』に語誌があるかもしれません、それをお読みになったら良いんじゃないかな。
『古語大辞典』(小学館)の語誌から部分的に引いておきます。 「ゆゑ」原義は、物事の起こる本質的な原因、しかるべき理由、根拠の意。転じて、平安時代には、事物どれ字体にひそむよい結果を招く要因となるべきものを言い表すことが多い。人間については、しかるべき高貴な身分・素性の意に、事物については、奥ゆかしい情趣、風情の意に用いられた。なお、一方で悪い結果をもたらす事故、差し障りの意にも用いられたが、(以下略) 「よし」「寄(よ)す(他サ四)」の名詞形で、原義は、物事それ字体に深くかかわらしめるものの意。おのずからに物事に備わるようになった由緒、いわれ、訳の意や、作為的に物事のよりどころとされる事柄、言い訳の意に用いられた。平安時代以降は、由緒、いわれのあるさまの意から転じて、奥ゆかしさ、情趣、風情の意ともなり、いわれ、いきさつの意から、旨、ことの意の形式名詞としても用いられた。(以下略)
質問者からのお礼コメント
詳しくありがとうございました。 自分でも調べてみます
お礼日時:5/22 21:57