小説書いてみました。感想お願いします。 雲ひとつない晴れた日の昼下がり。 ああ生きているって感じ。仕事のストレスで鬱屈した日々を送っていた私は、人で賑わう都心を散歩しながらそう思った。
小説書いてみました。感想お願いします。 雲ひとつない晴れた日の昼下がり。 ああ生きているって感じ。仕事のストレスで鬱屈した日々を送っていた私は、人で賑わう都心を散歩しながらそう思った。 週休1日、上司からの罵詈雑言、クレマーへの対応、ひたすら取引相手に頭を下げる毎日。もううんざりだ。頭の片隅にふと「死」という言葉がちらつく。しかしそんな気持ちや考えも、見ず知らずの人たちのたわいもない会話を無意識に耳へ入れることで不思議と忘れ、僅かながら生を実感できる。彼らから生きるエネルギーをもらっている。死んだ魚の目をしているがどうやらこの時だけは目に光を取り戻すようだ。 普段、臨死状態で三途の川を下っているような感覚で過ごしているがこの時間だけは「こっちに来い」と強く逞しく囁かれ、引き戻されている気がする。 生の悦びが全身を包みこみ、ああもう死んでもいいやと逆説的な感覚を味わっていたそのときだった。 突然、ピカッと閃光がさしたかと思うと爆音が辺りに鳴り響き、鼓膜を突き刺した。数秒後だろうか。地面が大きく揺れる。瞬間、熱を帯びたとてつもない強さの風にさらわれ、しばらく宙を舞ったあと体が地面に叩きつけられた。意識を失う直前、奇妙な理解しがたい感覚に襲われた。 それからどれほどの時間が経ったのだろう。意識を取り戻した私はうろたえ、ガラス片の刺さった傷だらけで血まみれで砂で汚れた体を起こし、何が何だか理解できないままゆっくりと後ろを振り返った。熱気で痛む目を少しずつ開けると、さっきまで賑わっていた街の面影はどこにもなく、見るに堪えない凄惨な光景がぼんやりと広がっていた。苦しみ、のたうち回る人々、廃墟となったビル、街全体を覆う炎。巻き上がる巨大な黒煙は遥か天空にまで及び、燦々と降り注ぐ太陽の光に支えられて先ほどまで希望と活気そして生に満ちた街の空を、恐怖と不安をまとった死の暗闇へ変えた。無音となった世界で、目に入る現実を受け入れることができないまま、キーンと不快な音がする耳を塞ぎながら必死に疼く足を使って歩を進める。 そういえば爆発のとき、眩い光が一瞬視界を遮った気がする。あれはなんだったんだろうか。記憶のかけらを手繰り寄せても全く答えは見つからない。 「何が起こったのだろうか」 あの爆発から時が止まった気がして体だけ動いている状態だ。絞り出すような掠れた小さい声でしきりに呟くこの言葉からそう認識した。 足の踏み場もない瓦礫の道をしばらく進むと向こうから声が聞こえた。 「大丈夫かー?」 こんな私を心配してくれている。 職場に自分を気にかけてくれる人なんて誰もいない、自分はひとりぼっちだ、そんな孤独感に苛まれていたものだから絶望に満ちたこの状況でも、なんだか嬉しさが込み上げてきた。 この言葉をきっかけに次第に冷静さを取り戻すとなぜ爆発が起こったのか無意識に脳が探っていたのであろう。 突然、聴力を取り戻した耳に兵隊の勇ましい足音が幻聴となって聞こえた。 「戦争だ」 腑に落ちた。 思い返せば毎週のように休日昼のワイドショーは恐怖と不安にまみれた戦争について報じていたではないか。 忙殺されたために記憶から消えていたそれが蘇った。 あの爆発の瞬間に覆い被さった、あの感覚の正体は死に対する恐怖であった。 生きたい。 今までは生と死がお互いの様子をみながら緊張の糸を張って互いに均衡していた。 しかし、戦争がその糸をぶちっと切り、なんとなく心のどこかで分かっていたことを確かなものにさせた。 死の恐怖と不安をまとった何者かがゆっくり手招きしながら、 「こっちへおいで」と言うようにこちらをじっと見ている。苦しさから唸るような叫び声を上げ、ただれた皮をぶら下げておぼつかない足でゾンビのように歩き、力尽きていく人々を横目に、誘われるがまま、拒否しながらもゆっくりと一歩ずつ進む。 意識が遠のく。 「生きたい」 振り絞った声で、そう強く願いながら私は死神に身を預けた。
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ベストアンサー
一人称の文章のはずなのに、表現は全て三人称。 自分で読み返せばわかりそうなものなのですが、なぜこれで良しとしたのでしょうか。 厳しいことを言いますが、リアリティに欠けるつまらない文章の典型です。
質問者からのお礼コメント
勉強し直します!
お礼日時:5/20 7:53