普通はできません
Linux系OSを支えているOSSの生態系は
ソースコードが公開されていて
当初の開発者がPentium Mのパソコンしか持っていなくても
誰かが64bit化することができる
誰かがARM化することができる
というOSSの権利的な自由さによって発展してきました。
Windowsよりも何年も先に64bitへの移行を果たしましたし
MicrosoftがARM対応で四苦八苦する中
さっそうとMacがARM化したのが2020年でしたが
Linux搭載のARMの小さなパソコンのような端末は
NetWalkerとして2009年にすでに発売されていました。
LinuxとARMの組み合わせは非常に早い時期に浸透しましたが
それはOSSのソースコードから「誰かが仕立て上げれば良い」
という考え方が成立できる範囲の話です。
たとえばGoogleがAMD64版だけ
ChromeやGoogle Earthを配布していますが
これをRaspberry Piで使うことはできません。
ソースコードが公開されていないAMD64のソフトの
Raspberry Pi対応は開発元の意志に左右されます。
Chromeが無いことによって
非AMD64のPentium MなどではWideVineが無く
DRMがかかったコンテンツ利用が制限されたりしますし
Raspberry Piでは、対応したWideVineを
ラズパイ財団が負担して配布することで解決しています。
AMD64版のバイナリーしか配布されていないソフトは
そういう負担を誰かが、どこかの企業が負担しなければ
ラズパイで動かないと考えておくほうが無難です。
(それを当て込んでラズパイを買っても、詰むことがありえます)
ただ、具体的にそのソフトの名前を挙げて質問すれば
代わりに使えるソフトを誰かが知っているかもしれません。