この質問には、残念ながら史料が少ないということから、戦国史の研究者は一部を除いて研究をしません。 それにチャレンジされたのが、桐野作人氏で少し古い著作ですが、それですこしばかり回答させていただきます。 「全盛期の織田信長の軍団の火縄銃や最大動員数を教えてください。 大鉄砲や大筒はどれくらい所有していましたか？」 これは本当に分かりません。 「鉄炮」すなわち「火縄銃」は、十匁(37.5ｇ)玉を使っていたようです。 「大鉄炮」は、玉の重さは十匁(37.5ｇ)以上百目(375ｇ)玉未満とされています。 「大筒」は、百目(375ｇ)玉以上一貫目(3.75㎏)未満と区分されています。 そして玉の飛行距離なのですが、徳川家康が國友村に命じて造らせたいわゆる大坂の陣時のものしかありません。 これは、実際に松永猛裕氏らが実験された結果で、50目玉の大砲では最大2.3㎞位、100目玉の大砲では3.75㎞位とされています。 日本で現存しているのが、この二種類の大砲なのでしょうね！ 残念ながら、信長の「大鉄炮」「大筒」、イエズス会士の史料に書かれている「大砲」、「長銃」の玉の飛行距離は分かりません。 また、「長銃」は「大鉄炮」のことだとされており、信長は「大砲」を少なくとも十八門を持っていたと考えられています。