徳川幕府初期時代(慶安時代)を背景にした小説を書いていますが、どうもわからないところが二つあるので、どなたか詳しい方、教えてください。
徳川幕府初期時代(慶安時代)を背景にした小説を書いていますが、どうもわからないところが二つあるので、どなたか詳しい方、教えてください。 1、この時代、もし幕府直参の旗本が由井正雪のように幕府に対して謀反を企んだとしたら、逮捕・詮議するのは町方奉行でしょうか?もちろん、それには老中、または若年寄りからの命令が必要と思いますが。 2、(謀反を企む悪者旗本を含む)謀反の規模(謀反軍)が大きい場合、鎮圧のために出動するのは、老中などの手勢?それとも若年寄りなどが老中の命を受けて旗本勢を出す? 徳川泰平の世にこんな事は起こらないと思いますし、直参の旗本は謀反など起こさないとは思いますが、それを想定した小説ですので出来る限り現実に近い幕府の対応についての回答をお願いします。
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1につきましては旗本を町奉行が逮捕、詮議など出来ません。支配違いとなります。旗本は若年寄支配となり監察は目付です。詮議は評定所となります。寺社、町、勘定奉行、目付そして大目付(大名監察)も出座する今でいう最高裁です。 2ですが御府内でもし騒動、暴動(謀反と判断出来ない段階)が勃発すれば先ずは町奉行や火付け盗賊改め(特別警察)が出動です。私が記憶するなかで町奉行が直々出張ったのは天保の改革で失脚した水野忠邦邸に町人(武士も相当いたらしい)が殺到し投石の嵐となった時以外知りません。 万が一町奉行が鎮圧出来なければお先手組(戦時に先鋒を承る)が出動することになると思います。御使番(伝令将校)が出役し状況を老中に報告、御府内でそのような騒動が起きれば幕府の威信に関わる所です。遠方なら近隣の大名に出動鎮圧を命じる所ですが千代田のお城の元での事ですので安易に大名に出動鎮圧を命じられず若年寄か老中が大番組などの番方の旗本を率いて鎮圧に向かう事になると思います。 謀反を目論む旗本の後ろには黒幕がいそうですね。 外様の大藩とか紀州公、取り潰された元大名等が黒幕に相応しいかも。
詳しいご説明、ありがとうございます。 1について。町奉行が旗本を逮捕、詮議出来ないらしいということは判ってはいましたし、若年寄りが旗本を監督していることも調べてわかっていましたが、実際に取り調べ&逮捕は誰がするのかわかっていませんでした。ここで目付が登場するのですね。 2については、“お先手組”という機関は存じませんでしたし、”御使番(伝令将校)”についても知りませんでした。 「御府内でそのような騒動が起きれば幕府の威信に関わる」「千代田のお城の元での事... 若年寄か老中などが旗本を率いて鎮圧に向かう事になる」「謀反を目論む旗本の後ろには黒幕」「外様の大藩とか紀州公、取り潰された元大名等が黒幕かも」等々、鋭いご指摘です(;^ω^) *海外に在住していますので図書館などもなく、情報入手はあくまでもサイトに限られていますのでたいへん助かりましたし、参考になりました。
質問者からのお礼コメント
詳しい情報、ありがとうございました。 ベストアンサーに選ばせていただいて回答受付を修了させていただきます。
お礼日時:6/28 7:51