【ノベルゲーム】は一応【アドベンチャーゲーム】に分類されるジャンルの1つです。
【アドベンチャーゲーム】は主に『神宮寺シリーズ』のように『話す』『移動』と言った行動コマンドを選んで進めるゲームの事。
【ノベルゲーム】は主に、ゲーム中は基本的にキャラのグラフィックとメッセージだけで構成され、時々現れる選択肢を選ぶ事で展開や結末が変わるゲームの事。
これの違いについてはアドベンチャーゲームの歴史的な物が関わっているので、そちらを理解した方が分かりやすいです。
元々【アドベンチャーゲーム】と言うのは今で言う『神宮寺シリーズ』のように、『話す』『移動』『調べる』と言った行動コマンドを選んで進めるゲームの事を指します。
この手のゲームは今では【古典アドベンチャーゲーム】と呼ばれます。最近はこの手のジャンルは減りましたからねぇ・・・。
昔はゲームの容量の問題もあり、ジャンル分けが簡単に行われていましたので、こういう操作があるゲームを【アドベンチャーゲーム】と分類されていました。
そして、SFCで『弟切草』が登場し【サウンドノベル】と言うジャンルが初めて登場します。
【サウンドノベル】が【ノベルゲーム】の元祖となります。(サウンドノベルはチュンソフトの登録商標である為、他のメーカーはこの呼び方が使用できません)
【サウンドノベル】は当時既存のどのジャンルに当てはまるかと言う所で【アドベンチャーゲーム】が一番近い事から『サウンドノベルはアドベンチャーゲームの1つ』となりました。
【サウンドノベル】登場後にPCのエロゲー【雫】【痕】がサウンドノベルを模したジャンルとして【ビジュアルノベル】と言うシリーズを作り、大ヒットとなりました。
これ以降、ギャルゲー・エロゲーの分野に【ビジュアルノベル】に似たソフトが増えて行きます。
しかし、【ビジュアルノベル】は【雫】【痕】を発売した『Leaf』の商標である為、やはり他のゲームで利用できません。
そこで登場した呼び方として【ノベルゲーム】が生まれました。
【ノベルゲーム】は【サウンドノベル】から派生したジャンルなので、【サウンドノベル】の『メッセージが流れ、途中に出てくる選択肢で展開結末が変わる』と言う特徴を受け継いでいます。
しかし、ゲーム画面の構成は色々変化しており【サウンドノベル】よりも【アドベンチャーゲーム】に近くなっている為、分類がややこしくなっていますが、【ノベルゲーム】の基本は『グラフィックとメッセージでゲームが進行し、途中に出る選択肢で展開結末が変わる物』と考えておけばおおよそ合っています。
もっとも、ただの【ノベルゲーム】では受けないし、売れないので、色々手の込んだ仕掛けを入れたりするので、たまにアクションゲームのような物もありますがね。