泣きたいときに泣くって、俳優さんの演技じゃないのだから。 単に涙を流すだけなら、「まばたき」の仕方と「気持ちのスイッチの入れ方」次第ですぐに泣けるのかもしれませんが。 大事なのは「気持ち」では？ 笑うときであっても、泣くときであっても。 あくびをすると涙が出るのと同じで「勝手に流れてくる」のが涙です。 歳を取ると涙腺が緩んですぐに涙が出てくるというのは… よく聞く話でも無いかもですが、よくあることです。 でも、流そうと思って流しているのではなくて。 流れてくるのです。勝手に。 涙が流れても、流れなくても、「気持ち」そのものには変わりありません。 涙はあくまで「おまけ」です。 今のあなたにとって一番の大問題は、涙が出ない事や泣けない事ではないですよ？ 「涙」や「泣くこと」にこだわりすぎて、 その泣いたり涙を流したりする大本となる 「心の揺れ動き」という存在をまったく忘れていること。 その方がよほど問題です。 なぜ泣けるのか。なぜ涙が出るのか。 大事なのはそこであって。 「どうやったら泣けるか」 「どうやったら涙が出るか」 なんてことはどうだって良いのです。 繰り返しますが、何よりも大事なのは 「泣いているとき、涙を流しているときのあなたの気持ち」です。 涙はあくまで、気持ちが揺れ動いた結果勝手に出てくるもの。 だから「無意識のうちに泣くのを『止めようと』している」ことを自覚しているのなら。 それはもはや「意識的にそうしている」ので。 泣くことへのこだわりを捨てて、何より「心の揺れ動き」だけを感じてください。 ただ感じれば良い。 そして感じたままに、涙が流れるのであれば流せば良い。 人前で涙を流せなくても、席を外したり、家に持ち帰ったりして後から泣いたって良い。 形はどうあれ、泣きないならそうやって泣けばいいのです。 心の問題ですから、 結果＝涙よりも、 大事なのは中身＝心の揺れ動きです。