syakesyakesyakesyakesyakeさん こんにちは。
オシロスコープの入力切り換えでAC/DCというのがあります。これの切り替えで、どうして形が異なるのか?という質問と解釈して回答します。
オシロスコープの信号入力は、垂直軸の増幅器につながっています。
AC/DC入力は、垂直軸の増幅器の入力の直流をカットして交流成分だけを増幅させるか、直流成分も含めて増幅するかの切り換えです。
スイッチをACにした場合、入力に直列にDCカット用のブロッキング・コンデンサが接続されます。このため、トランジスタ増幅回路のベースやコレクタなどに重畳(ちょうじょう)した交流信号を観測する場合などに適しています。
この回路をDCで観測すると、輝線が上の方に行ってしまい、交流信号を観測できません。
DCは、非常にゆっくりした繰り返し信号や、直流成分を観測する場合に使います。
で、ACの場合は、一定の容量を持ったコンデンサが入るので、低い周波数の信号は振幅が小さく観測されることがあります。また、コンデンサの充放電が必要であることから、鋭い過渡波形を観測しようとすると、波形が鈍る(なまる)ことがあります。
DCは直結なので、交流信号単独であれば、そのオシロスコープが保証する周波数範囲の信号を問題なく観測できます。
回答としては、「直流のブロッキング・コンデンサが入力に直列に接続されるため、周波数特性を持つ、また過渡波形が鈍るから」です。
ご参考まで。