脊椎板ヘルニア手術後の『癒着とは?』どのようなものでしょうか? また、手術方法によって発生の確率は違うのでしょうか?
脊椎板ヘルニア手術後の『癒着とは?』どのようなものでしょうか? また、手術方法によって発生の確率は違うのでしょうか? 脊椎板ヘルニア手術後の『癒着とは?』どのようなものでしょうか? また、手術方法によって発生の確率は違うのでしょうか? 癒着のメカニズムが分からないため、どういうものか興味があります。 何故癒着が起きるのか、各手術の癒着の可能性をご存じの方、アドバイス願います。 ちなみに、私は脊椎板ヘルニア内視鏡術という手術を初めて受ける予定のため、癒着について心配しています。
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背骨の中は空洞で管になっています。 この管を脊柱管といいます。 脊柱管の中に、脊髄やその他の神経が収まっています。 脊髄から分かれた神経は、脊髄を覆う膜(くも膜や硬膜)と共に、硬膜外腔を通り、椎間孔という孔から背骨の外に出ます。 椎間板が神経を圧迫しただけでは、痛みが起きません。 神経が圧迫により炎症が起こり、それにより痛みが起きます。 炎症があると炎症性物質が作られ、この物質が神経の癒着を起こします。 癒着状態の神経は、その部分で締め付けられる形になり、血液の流れが悪くなります。 この血流の低下も痛みの原因になります。 手術はこの炎症の起きている場所に、刺激を加えることになります。 大きな手術でも、内視鏡を使った手術でも、当然神経の炎症は強くなり、さらに神経癒着は酷くなり、痛みを強くします。 >手術方法によって発生の確率は違うのでしょうか? 大きな手術よりは内視鏡の手術は、発生率は下がることが予想されます。 しかし必ず発生するものと、お考えください。 手術は最終的な手段です。 神経ブロックを含めあらゆる手術以外の治療を行い、それでも対処できない時に、手術となります。 手術はすべての痛みを取り去る魔法ではありません。 次の文章を参考にしてください。 「椎間板ヘルニアに対する有効率は短期的には手術療法が保存療法よりやや有効であるが、治療施行4年以降は保存療法と手術療法との間に優位差がなく、手術の長期成績と保存療法の長期成績は変わらない。 MRIによる追跡調査でも椎間板ヘルニアの自然消失、縮小が起こることが観察されており、神経ブロック療法を施行し、1年間保存的に治療した報告では、84人中64人でヘルニアの縮小が認められている。椎間板ヘルニアのサイズが大きいもの、遊離脱出したもの、造影MRIでリング状に造影されるものは自然縮小、消失しやすい。このように椎間板ヘルニアは自然治癒しやすい疾患である。 急性の膀胱直腸障害、進行する神経脱落症状(MMT3以下の筋力低下)のような絶対的手術適応、2~3ヶ月程度の十分かつ積極的な保存的治療が無効の場合や患者が手術を希望する場合以外は保存的療法が基本である。 腰椎椎間板ヘルニアの症状で手術を受けた患者数(10万人中)は、米国で45~90人、フィンランドで35人、英国で10人に対し、日本では10万人中740人(入院患者数からの推定)と高率になっている。 腰椎椎間板ヘルニアによる神経根症は90%程度が神経ブロックなどの保存的治療に反応する病態であり、「手持ちのカードは手術しかないから手術をする」は、現在の医療情勢では、医療トラブルのもとになりかねない。」 http://shiga-anesth.jp/pain/P36.htm#j02 ヘルニアの痛みは、9割以上が神経ブロックでよくなります。
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質問者からのお礼コメント
知りたかった事が、ズバリと回答頂けました。 本当に参考となりました。 有難う御座いました。
お礼日時:2011/11/9 11:25