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フライ・バイ・ワイヤ(FBW)のワイヤは直訳すれば電線なのですが航空機の場合、電子を意味します。 つまり電線だけでなく間にコンピューターを経由して油圧や電動アクチュエーターを動かして操舵するものを示します。 それまでの飛行機ではこれをケーブルやロッドと言った機械的なシステムで操舵していました。 という事で簡単に言えば手動で操縦しているようで実際はコンピューターを通して舵が動いている訳です。 コンピューターが操縦の手助けをしてくれて楽に操縦が出来て、ストールやオーバースピードを自動的に防止してくれます。 機種としては旅客機では最初にコンコルドでアナログFBWが採用されました。量産機ではエアバスA320が最初にディジタルFBWを採用し以降A380に至るまでほぼ同様のFBWコックピットとなっています。エアバスはサイドスティックを採用しているのが特徴です。 ボーイングではB777で初めて採用されました。B787も同様ですがこれは普通の操縦桿となっています。 戦闘機では量産型ではF16で初めて採用されその後はFA18、F22,F35などほとんどの機種で採用されています。
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質問者からのお礼コメント
写真まで使っていただいて本当にありがとうございました、とってもわかりやすかったです。 他に回答していただいたかたにもお礼を申し上げます
お礼日時:2011/11/14 21:46
その他の回答(4件)
よく勘違いされているのは、 舵面を電気で動かしているというもの。 実際には、舵面は今でも油圧で作動させています。 では、何処が異なるかと言うと、 以前の操縦装置では、操縦桿から出たケーブルやロッドが、 舵面を動かす油圧アクチュエータに接続され、 ケーブルやロッドは、アクチュエータのバルブを開け閉めして油圧を制御し、 舵面を動かしています。 対して、フライバイワイヤでは、 舵面のアクチュエータのバルブを電気信号で、 開け閉めします。 実際には、操縦桿と舵面の間に、 自動制御系の装置が入るため、 以前の操縦方式の方が、多少難解な仕組みになっています。 フライバイワイヤの方が重量的に軽くなると言われていますが、 実際にはほとんど変らないという話もあります。 また、フライバイワイヤだと、電磁波の影響を受け易いという欠点もあります。 最近では、フライバイワイヤ(電気信号制御)から進化した フライバイライト(光信号制御)が用いられています。 (海自のP-1に使用されています) (雑学です) 初期のフライバイワイヤでは、電気信号のケーブルの他に、 バックアップとして、従来と同じ操縦用ワイヤが装備してありました。
B777などがそうですが、他の機体と比べて特に違う所は有りません。 エルロン、エレベーター、ラダー等の操縦時に動く翼のコントロールを 電気系統のシグナルで作動させる為に ワイアーの配線が不要になり機体重量が軽くなるようです。 操縦感覚もコンピューター制御によってコントロールされるので バンク(傾き)を取って旋回しても舵を支えないで良いとか パワーを絞っても機首が下がらない、速度が下がれば機首が下がる、 等の特異さが有るようですが、 操縦する時にはそうした事は考えないで普通にやればいいようです。 ボーイング系とエアバス系では設計思想が違いますので 操縦感覚の差は有るようですが。
これは操縦系統が「電気化」されている事を表しています。 一世代前の航空機は、操縦系統(補助翼・昇降舵・方向舵)を、直接ケーブルなどで連結して動かしていました。 フライバイワイヤー機では、これをコンピューター制御とし操縦室での操作が電気信号で舵面に伝達されるのです。
ID非表示さん
2011/11/13 19:32