まあ、nativeでもない私たちにとっては、どちらも「頼る」で決まりという感じ、ニュアンスの違いなどわかりにくいですね。ただ、語源や実例などみると、微妙な違いがあって当然かな、という気もしてきます。
1 depend の-pendは「ぶら下がる」ですね。つまり「無条件に依存する(信頼する・頼る)」という感じですよね。
例:Children depend on their parents. 子どもは親に養われている。(ランダムハウス大英和)→無条件にぶら下がっている(頼る)姿がよく出ています。
2 rely の親せきにはally(同盟する)、religion(宗教)などですがre=back, ly=tie, つまりtie back or tie tightly(しっかり結ぶ)ということのようですね。国との結びつきがallyでしょうし、神と関係をとり結ぶのがreligionです。つまり、relyも、語源的意味(つながり)が残っているように思います。
例:You can't rely on him for assistance.彼の援助は当てにできないよ。(同上、辞書)→なぜ、当てにできないのかといえば、「つながり」が生きているものと思います。つまり、たとえば過去の経験(かれの言動)なりに照らしてみると(頼り)にならないと。
3 英語表現辞典(語彙編ー研究社)によれば、
①depend について:以前の経験を抜きにして、とにかく信頼してよりかかるのである。
②relyについて:人の期待しているものを間違いなく与えられるだろうと、だれかに、あるいは何かに信頼をよせることであるが、その信頼には、これまでの経験に基づく判断とか、実際の対人関係とかが含まれている。と
と出ています。
4 on(upon)について:
「出所・依存関係」(ランダムハウス)、「根拠・基準・条件」(研究社大英和)、「根拠・理由・条件・依存」(ジーニアス)などの仕分け方をしていますが、前置詞については多分に「慣用表現」だ、との捉え方をしておくほかないように思いますが、どうでしょうか?