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刑法を今年から学び始めた者です。以下の問題に対する答案構成の修正をしていただ...

kmk********さん

2012/5/1223:52:27

刑法を今年から学び始めた者です。以下の問題に対する答案構成の修正をしていただけたら幸いです。

甲は居酒屋でちょっとしたいざこざから乙に対し軽い暴行をくわえたところ、乙はたまたま心臓に重い疾患を患っていたことから死亡するに至った。甲の罪責を述べよ。

(一)甲が乙に対し軽い暴行をくわえたという行為は、乙を痛めつけようとしていることから傷害の故意があるといえる。乙は甲の行為により死亡しているため、甲の傷害行為と乙の死亡という結果の間に因果関係が認められ、甲の罪責が傷害致死罪となるのかどうかが問題となる。

(二)そもそも、発生した結果について既遂の構成要件該当性が認められるためには実行行為と結果との間に因果関係が認められることが必要である。因果関係を認めるためにはその行為がなければその結果が生じなかったであろうという条件関係が必要であるが、それだけでは因果関係が認められる行為が広範囲に及び、処罰に値する犯罪行為の選別が困難となる。
そこで、条件関係に加え、経験則上一般的にその結果が生じることが相当かどうかで因果関係の有無を判断すべきだ。相当性の判断は、行為当時の事情および行為後に生じた経験則上予見可能な事情を基礎としてその有無を判断すべきである。

(三)本問にあてはめると、甲の暴行行為によって重い心臓疾患を患った乙は死に至っているため、甲の暴行行為と乙の死との間に因果関係は認められる。しかし、経験則上一般的に乙の外見だけで乙が重い心臓疾患を患っていると判断することは不可能であり、甲に関しても乙が重い心臓疾患を患っていることを知り得なかったと解することができる。すなわち、甲が軽い暴行行為をくわえただけで乙が死亡することについての予見可能性はなかったといえる。

(四)以上から、本問の甲は傷害罪の罪責を負う。

補足刑法総論を学んでいますので、できれば因果関係の相当説を考慮した答案にしたいと考えております。

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ベストアンサーに選ばれた回答

dre********さん

編集あり2012/5/1300:36:11

刑法答案の大原則は「重い罪から検討すること」です。それが検察官の思考過程だからです。乙が死亡していて、甲の主観についての具体的な記載がない以上は、殺人罪から検討すべきです。そこで行為と結果との因果関係を否定した上で、傷害致死罪の成立を検討します。

傷害罪は暴行罪の、傷害致死罪は傷害罪の結果的加重犯ですから、判例の立場を前提にすれば加重結果について予見可能性は不要です。結果的加重犯があるような基本犯はそれ自体に重大な結果を生じさせる高度の危険性があり、基本犯について認識があれば重大な結果についても認識しているといえるからです。
傷害致死罪を認定するのに、判例にも触れずに因果関係について大展開するのは、基本的な判例知識の理解が不足していると採点者に思わせてしまいます。因果関係についての論述は殺人罪のところでした方が良いと考えます。

補足について
殺人罪の成立を否定するには、実行行為性か因果関係を否定するかのどちらかになるでしょうが、実行行為性を認めた上で因果関係を相当因果関係説を使って否定するのが答案政策としてはベターだと思います。
殺人罪で相当因果関係説について論述すれば、傷害致死のところで因果関係論を大展開する必要はなくなります。

質問した人からのコメント

2012/5/13 00:43:19

ありがとうございます。非常に助かりました。

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