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利益相反行為(親子)について質問です。

shi********さん

2012/5/1321:06:27

利益相反行為(親子)について質問です。

A「親権者が子の法定代理人として、子の名において金員を借受け、その債務につき子の所有不動産の上に抵当権を設定することは、仮に借受金を親権者自身の用途に充当する意図であつても、かかる意図のあることのみでは、民法八二六条所定の利益相反する行為とはいえないから、子に対して有効であり、」

B「これに反し、親権者自身が金員を借受けるに当り、右債務につき子の所有不動産の上に抵当権を設定することは、仮に右借受金を子の養育費に充当する意図であつたとしても、同法条所定の利益相反する行為に当るから、子に対しては無効であると解すべきである。」

上記Aが利益相反行為にあたらず、Bが利益相反行為になるのはどうしてでしょうか。

感覚的には、Aだって親と子供の利益が対立しているように感じます。しっくりきません。

どうか、すっきりわかる解説をお願い致しますm(_ _)m

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ベストアンサーに選ばれた回答

afg********さん

2012/5/1400:32:42

こんばんは。

「すっきりわかる解説」はたぶんありません。
なぜなら,質問文の見解は,Aのような場合,実質的に利益相反行為となるとしても,あえて行為の外形のみで判断するべきとする考えだからです。

民法826条の利益相反行為の解釈について,最高裁は,質問文のような見解を示しています。
すなわち,「民法八二六条にいう利益相反行為に該当するかどうかは、親権者が子を代理してなした行為自体を外形的客観的に考察して判定すべきであつて、当該代理行為をなすについての親権者の動機、意図をもつて判定すべきでない」とし(最高裁昭和42年4月18日判決),質問文のような判決を下しています(最高裁昭和37年10月2日判決等)。
利益相反の有無について「行為自体を外形的客観的に考察して判定すべきであつて、当該代理行為をなすについての親権者の動機、意図をもつて判定すべきでない」とする立場を「外形説」といいます。この説の根拠は,仮に行為者の主観まで考慮すれば取引きの安全を害するということです。利益相反行為であれば特別代理人の選任が必要であり,それなしに行われた行為は無権代理となるため,子に法的効果が帰属せず,取引きの相手方は不利益を被るおそれがあります。取引きの相手方としては,親権者の意図まで読み取ることは難しいので,外形(たとえば,債務者名義と担保不動産名義)だけで判断できるようにしようとするものです。

この考え方に対しては,質問者さんが感じるように,子の利益を侵害する恐れがあるとし,利益相反の有無について,外形のみならず,行為の動機・目的・結果その他の背景事情を考慮して判断すべきとする説(:実質説)も有力に主張されています。

質問した人からのコメント

2012/5/14 14:15:21

大変詳しく解答していただき、ありがとうございます。実質説というのも有力な説なんですね!

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