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古文形容動詞のナリ活用とタリ活用。

dka********さん

2012/10/3017:30:39

古文形容動詞のナリ活用とタリ活用。

堂々たり、などのたり活用の形容動詞は、漢語+タリという考え方でいいのでしょうか。

豊かなり、などのなり活用の形容動詞は、和語+なりという考え方でいいのでしょうか。


古文の形容動詞がどのように生まれたのか、また、ナリ活用とタリ活用は、由来がどう違うのかに興味があります。
よろしくお願いいたします。

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ka0********さん

2012/10/3022:53:31

前の方がよいBAをご紹介になっていますが、
「どのように生まれたのか」をお知りになりたいようなので、
手元の文法辞典(「日本語文法大辞典」明治書院)から
下に引用転記しておきます。筆者は秋本守英さんです。
なお、原文で傍線の付いた語句は【 】でくくります。
また、( )内は私(回答者)のコメントです。

>タリ活用
もともと「悠然と」「堂々と」のような語末に「と」を持つ漢語の
副詞に、種々の文法的機能を果たすために動詞「あり」が
下接融合して成立した。従って、活用は「あり」と同じラ変型
で、これに「と」を連用形として残した。語幹は主として漢語
である。院政時代頃から漢文訓読文系の文章で用いられる
ようになり、以後も文章語で用いられた。現代語では、連用形
「-と」が「悠然と構える」「堂々と進む」のように副詞法として
用いる以外は、連体形「-たる」が「悠然たる態度」「堂々たる
話しぶり」のような古語的な言い回しで用いるだけである。
このうち、「-と」は副詞として、「-たる」は古語の借用として
扱うのが(口語学校文法では)普通である。
平安時代の初期から、漢文訓読資料の中で、主に漢語を語幹
として用いられた。その後次第に盛んに用いられるようになり、
鎌倉時代以降は和漢混淆文でも用いられるようになった。口頭
語で用いられることはあまりなく、現代語では、連用形「-と」と
連体形「-たる」とが、古語的言い回しとして用いられるだけで
ある。(「-と」を古語的言い回しとすることには疑問があります。)

>ナリ活用
もともと「静かに」「遥かに」のような語末に「に」を持つ副詞に、
種々の文法的機能を果たすために動詞「あり」が下接融合して
成立した。従って、活用は動詞「あり」と同じラ変型で、これに
「に」を連用形として残した。語幹に当たる部分は、タリ活用が
漢語を主とするのに対して、ナリ活用は和語を主としている。
また、タリ活用は漢文訓読文系の文章で主に用いられたのに
対して、ナリ活用は和文を中心に用いられた。
(以下、要約です。)奈良時代には、「いかに【あら】む……」の
非融合形の一方に、「いか【なる】背なか……」のような融合形
もあり、「盛りなり」はすべてが融合形というように、語によって
偏りがあったが、平安時代になると融合形が一般化し、奈良
時代の「-けし」の形を持つク活用の形容詞「さやけし」「静けし」
が「さやかなり」「静かなり」となるなど、ナリ活用が定着した。
(引用終わり)

結局、現代語で「-と」といえるものは文語のタリ活用、「-に」
といえるものはナリ活用ということですね。(あたりまえですね。)
ただ、「意外」のように現代語に「-に」と「-と」の両様があるもの
は迷いますが。
ちなみに「明鏡国語辞典」(大修館)で「意外」を引くと、「語法」と
して、次のようにあります。
>近年「-と」の形が多くなってきたが、やや崩れた感がある。
明鏡の執筆者は「意外」は本来ナリ活用と考えていると推察でき
ますね。

なお、ナリ活用とタリ活用の、意義・用法の差ですが、ナリ活用が
「-だ」系の形容動詞として現代語まで現存しているのに対し、
タリ活用が上記引用文にあるように「-と」「-たる」という形としてしか
残っていないことから見て、ナリ活用のほうが比較的叙述性が強い
傾向がある、といえそうです。(私見=主観です。)

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