ここから本文です

ボードリヤールの消費社会の神話と構造を読むにあたり入門書などありますか? 手...

yuk********さん

2012/11/2115:26:52

ボードリヤールの消費社会の神話と構造を読むにあたり入門書などありますか?
手当たり次第読んで見たいので、たくさん挙げてください。

よろしくお願いします。

閲覧数:
3,162
回答数:
3
お礼:
100枚

違反報告

ベストアンサーに選ばれた回答

sei********さん

編集あり2012/11/2322:02:19

ボードリヤール『消費社会の神話と構造』――神話からの離脱を目指し積み重ねられていった啓蒙過程が、啓蒙そのものの追求と発展の果てに再び神話へと転落することを明らかにしたフランクフルト学派の名著『啓蒙の弁証法』に、ボードリヤール独自のソシュール言語学からの記号論的見地を貼り付けたような非常に鋭く、刺激的な書ですね


以前から『消費社会…』について質問されているのは伺っておりました。私が閲覧する頃には既に的確な回答が寄せられていていつもタイミングを逃してました


ただ今回の解説書情報に関してはぜひ、貴方に教えておきたい



解説書、ありますよ


・塚原史『ボードリヤールという生き方』NTT出版、2005



これを読めば間違いない。『消費社会…』の訳者塚原氏の書。ボードリヤールの著書を時間系列的に解説。当然彼の代表作『消費社会…』も『物の体系』からの一連の流れで一つの章を割いてわかりやすく解説


入門書かつボードリヤールをある程度勉強した人でも飽き足らない内容で良書



他の方もいくつか文献を挙げられておられますが、解説本を求めておられるようですからいきなりバルト、ヴェブレン、ベンヤミンを挙げるには難しすぎる気が


もう少し平易な解説書で理解を深めてぜひ挑戦していただきたい



他にも解説書をいくつか


哲学知識がほとんどないとのことですので、雑学・一般教養に近いものから、本格的な社会学・思想書に至るまで挙げますのでぜひ図書館、書店へ行って確認を


・小阪修平『現代思想』ナツメ社、2007
「図解雑学シリーズ」。ボードリヤールがソシュールの言語学をどう応用したのかがわかる。ボードリヤールもシステム・構造論を扱っている思想家なので、構造は図式化するとわかりやすい。その意で「図解雑学シリーズ」は貴重。本当に入門の入門。現代思想が大雑把に概説してあるだけなので、図式だけ頭に入れて別の解説書へ


・小阪修平『そうだったのか現代思想』講談社+α文庫、2002
ニーチェ、フロイト、ソシュール等現代思想を築いた思想家の体系を平易な言葉で解説。小阪氏は予備校講師で(質が低いわけではない)わかりやすい。現代思想を思想家ごとにページを割いて説明。バルトとボードリヤールの記号論の解説が割と詳しめに書いてあります。図式化あり。未開社会での贈与交換形態を理解するうえでもレヴィ=ストロースのところも読んでほしい


・野村一夫『社会学感覚』文化書房博文社、1998
自我論、コミュニケーション論、メディア論など社会学の基礎的考えをわかりやすく解説。「ソキウス」というサイトで執筆されたのを文献化したもの。こちらのサイトでもその部分が見られます
http://www.socius.jp/lec/16.html


・山口昌男監修『説き語り 記号論』ブリタニカ叢書、1981
記号論について様々な学者が語る。今村仁司「第8章 商品(消費社会)の記号論」がボードリヤールについて。同じく『消費社会…』の訳者・今村氏。博学な上に解説もわかりやすく氏の思想自体が非常に興味深い


・星野克美『消費の記号論』講談社現代新書、1985
他の方も挙げておりましたがこれはわかりやすい。バルトのデノテーション/コノテーション等の解説もあり、ソシュール言語学からの流れもわかる。もちろん『消費の記号論』というタイトルですからボードリヤールについてページを割くことも避けては通れませんね


・内田隆三『社会学を学ぶ』ちくま新書、2005
ボードリヤールのシステム論への意識がフーコー等との関連でわかる。消費社会論のみならもう少し後に読んでもいい


・丸山圭三郎『ソシュールを読む』講談社学術文庫、2012
・丸山圭三郎『ソシュールの思想』岩波書店、1981
・丸山圭三郎『言葉と無意識』講談社現代新書、1987
・丸山圭三郎ほか『文化記号学の可能性』夏目書房、1993
ソシュール・記号論関連。良い


・リチャード・J・レイン『ジャン・ボードリヤール』青土社、2006
消費社会論のボードリヤールを知るにはちょっといまいち。もう少し後でも


解説書としてはこのあたり


それ以外の学術書としては


・M・モース『贈与論』有地亨訳、勁草書房、2009
・G・バタイユ『呪われた部分』生田耕作訳、二見書房、1985



モースやバタイユ、バルト、ベンヤミンは解説書の後かと


でも『記号の経済学批判』はぜひ。ボードリヤールのエッセンスがギュッと詰ってます


『物の体系』は少しわかりにくい


なにはともあれまずは塚原さんを絶対に読んで下さい。構造分析部分だけでなく結論部分の「現代の神話」についての重要性がわかる(それがボードリヤールの本当の消費社会への危機意識ですので)


それからせっかくボードリヤールを学ぶなら私としてはぜひ『象徴交換と死』まで読んでもらいたい。彼の最も重厚で重要な思想書。社会学者としての枠組みに収まらない思想家であることがよくわかる。賛否両論あるかと思いますが『消費社会…』よりも刺激的です


なにかあればいつでも質問ください! では、頑張って

質問した人からのコメント

2012/11/24 15:39:52

爆笑 たくさん解説書をあげてもらい助かりました。
そうなんです。他のかたがたが示してくれたものは、初心者には難解で手がだしづらいものなんです。そのため、今回のBAは平易な入門書を紹介してくれたあなたにあげたいと思います。ありがとうございました!
学んでいく上で、わからない部分があったら質問すると思いますのでその時はお願いします(独学でやってるんで)

ベストアンサー以外の回答

1〜2件/2件中

並び替え:回答日時の
新しい順
|古い順

pri********さん

2012/11/2219:04:36

私もrsk4212892さんのおすすめのバルトの「神話作用」やソシュールの記号論を読んでいるとより「神話」の意味が理解しやすくなるかと思います。

rsk********さん

2012/11/2119:12:24

前にあなたの質問に回答した者です。
ボードリヤールの解説書というお問い合わせに回答できませんでした。
というのも、私の知るかぎり解説書というのが見当たりません。
ただ、かれがフランスの記号論から出てきた人ですので、以下の本が参考になると思います。

ロラン・バルトの初期の著作……「神話作用」(現代思潮社 1988年)
「零度のエクリチュール」(みすず書房 1980年)
「記号学の冒険」(みすず書房 1988年)
ジュディス・ウイリアムスン 「広告の記号論」(拓殖書房 1985年)
ソースタイン・ウエブレン 「有閑階級の理論」(岩波文庫 1961年)
星野克美 「消費の記号論」(講談社現代新書 1985年)
ワルター・ベンヤミン 「複製技術時代の芸術」(晶文社 著作集2)
多木浩二 「欲望の修辞学」(青土社 1987年)

以上ですが、いずれも間接的です。しかもかなり前の出版です。古書店か図書館で探すしかないと思います。
一番良いのはボードリヤールの著作に直接当たることです。
なかでも良いのは、「記号の経済学批判」と「物の体系」です。いずれも法政大学出版会から1980年代に刊行されたものです。

みんなで作る知恵袋 悩みや疑問、なんでも気軽にきいちゃおう!

Q&Aをキーワードで検索:

Yahoo! JAPANは、回答に記載された内容の信ぴょう性、正確性を保証しておりません。
お客様自身の責任と判断で、ご利用ください。
本文はここまでです このページの先頭へ

「追加する」ボタンを押してください。

閉じる

※知恵コレクションに追加された質問は選択されたID/ニックネームのMy知恵袋で確認できます。

不適切な投稿でないことを報告しました。

閉じる