沖縄在住者です。泡盛に興味頂いた事、嬉しく思います。 ご指摘のボトルですが、以下、解る点から絞込みを行ってみます。 ①「琉球泡盛」記載 この記載は「1976年～1983年前半」と「2007年以降」の何れかです。 波照間酒造は1953年創業ですから「1976年～1983年前半」ボトル可能性も完全否定は出来ませんが、この当時のボトルは皆無に近い状況（このレベルのものが市場に出れば、4号瓶でも十万円以上の価格が付きます）ですので、恐らく「2007年以降ボトル」になると思います。 ②ボトリング年月日記載 泡盛のボトリング年月日記載が義務付けられたのは、2004年以降。 上記状況に照らし合わせてご指摘ボトルを検証してみます。 ・「琉球泡盛」未記載ボトル 恐らく「本場泡盛」と書かれていませんか？もしこの記載がある場合でしたら、時代性は合います。 「本場泡盛・詰日未記載」でしたら、1983年後半～2003年迄のボトルです。このボトルでしたら、先代オーナー製造ボトルである可能性が高く、非常に貴重かつ美味です。泡波は妙な伝説が生まれて非常に高額になってしまいましたが、これは先代オーナー製造のボトルが優れていた為です。申し上げにくいのげすが、現行品は普通の泡盛ですから・・・ ・「琉球泡盛」記載ボトル 此れが、問題です。 上記条項に合わせると、このボトルは「1976年～1983年前半」のボトル以外有り得ません。この様なボトルが普通にネットオークションに出る事は極めて考え難く、実際、私も見た事がありません。 此方は偽物疑いも一応視野に入れておいた方が良いと思います。 ただし、偽物かどうか見分ける方法もあります。ラベルに「メタノール０」か「しょうちゅう乙類」記載が無いかどうか確認下さい。泡波に限らず「1976年～1983年前半」の泡盛には必ず「メタノール０としょうちゅう乙類」の両方若しくは何れか表記があります。 もし、当ボトルに「メタノール０・しょうちゅう乙類・琉球泡盛」記載があれば、間違い無く「1976年～1983年前半ボトル」です。異物混入があるとの事ですので飲用はお勧め出来ませんが、記念に所持される価値はあります。 残念ながら上記状況に合わない場合は、偽物疑いとなってしまいます。 なお、泡盛内の異物に関して ご指摘の黒い粒は幾つかの可能性があります。 カビ、蒸留時の異物、ゴミ 波照間酒造は非常に小さな零細企業ですので、「瓶洗浄が不十分でゴミ混入」「蒸留最後に出てくる異物が混じる」事も有り得ます。この場合は飲用可能です。 ただ、カビの場合は飲用は諦めて下さい。３０度の泡波ですと、保存状態如何によりカビが発生します。「量が目減りしている」「開封時にカビ臭い」場合はコレです。この際は、観賞用ボトルとして大事になさってください。