中世ヨーロッパではキリスト教が古代ギリシャの時代からあった科学、哲学を否定して大弾圧してキリスト教の妄想を広めましたが物凄く腹が立ちませんか。
中世ヨーロッパではキリスト教が古代ギリシャの時代からあった科学、哲学を否定して大弾圧してキリスト教の妄想を広めましたが物凄く腹が立ちませんか。 アレクサンドリアの図書館を破壊し、ローマ帝国の衰退も早めましたしキリスト教が無ければ中世ヨーロッパの土地が蛮族の訳の分からん王国ばかりに なりませんでしたし、ペストの大流行も科学が発達していればポーランド王国やユダヤ人みたいにアルコール消毒をして拡大を回避できたのにキリスト教ってアホな宗教だなと思うんですが如何思いますか。
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まあそういう見方も確かにできますが、一方で古代ギリシャローマ哲学にも欠陥があり、不完全であったことは否めません。 プラトンやアリストテレスの出身地であるアテナイは、確かにもっとも民主的な共和国でしたが、その一方で、 「奴隷制度」 という自由や平等と非常に矛盾する、身分制度を残していました。 平民は貴族や王族とかなり政治的に対等に近い立場になりましたが、奴隷にはまったく参政権がありましせんでした。 地中海における奴隷制度は、特にアラブ世界では、奴隷王朝やイエニチェリのような、むしろ奴隷の方がかえって偉くなっているというような、転倒している部分もあるのですが、とりあえずそれは棚上げします。 古代ギリシャの都市国家では比較的奴隷の数が少なかったのですが、古代ローマ共和国、あるいは古代ローマ帝国では、延々と続いた征服戦争の結果、奴隷の人数がハンパない数に膨れ上がりました。 古代ギリシャローマ哲学、宗教の最大の欠陥、盲点は、奴隷制度の潜在的危険性について、ほとんど深刻に考えていなかったことといえるでしょう。 剣闘士スパルタクスの反乱のような、衝動的抵抗はありましたが、理論的に奴隷制度を否定する古代ギリシャローマの哲学はほとんどありませんでした。 犬儒派は、一種の清貧思想ですが、制度としての奴隷を否定したり、平等の社会的実現を力説するまでには至りませんでした。 古代ローマ帝国におけるイエス・キリストの主張のもっとも強力な点は、古代ギリシャローマ帝国の奴隷制度を積極的に完全否定し、平等な社会の実現を力説し、しかも実際に抵抗して殺されたことです。 古代ギリシャローマの科学、哲学は、確かに非常に優れたものでしたが、リンカーンのような人物はついに現れませんでした。 どれほど古代ギリシャローマの哲学や、科学が優れたものであったとしても、それが奴隷制度を肯定するものである限りは、住民の多数を占めるに至った奴隷にとっては、怨嗟や憎悪の対象にしか過ぎません。 ローマ帝国の衰退は、キリスト教によって起きたことではなく、奴隷制度を肯定した古代ローマの哲学そのものにあったのです。 これは結局、古代ギリシャローマの哲学が、しょせんはギリシャ人やローマ人のための哲学にすぎず、ゲルマン人や、ガリア人や、ケルト人、パレスチナ人などのための哲学ではなかったのです。 古代ギリシャローマの哲学も、相応に国際的な面や、普遍的な面もありましたが、法律や行政、制度には結びつきませんでした。 もっともキリスト教も、すぐに反動的になって、古典文化を弾圧をし、別の身分制度を創り上げてしまったのはおっしゃるとおりです。 しかし古代ローマの哲学も、特に激増していた奴隷にとっては、自由でも平等でもなんでもありませんでした。 奴隷の数が少ない時代の古代ローマ共和国は相当に健全なものでした。超巨大な植民地帝国になって、哲学的な限界も超えてしまったのです。
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質問者からのお礼コメント
結局、中世になっても身分制度が新しく出来てしまい何か嫌な事って繰り返しますよね泣。
お礼日時:2016/1/1 12:46