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エラスムスはルターほど有名ではありませんが重要な人物らしいですね。 当時お...

mon********さん

2016/5/114:56:42

エラスムスはルターほど有名ではありませんが重要な人物らしいですね。

当時および現在、どんな評価を得てますか?

和辻哲郎のエッセイで、ルターを差し置いてエラスムスの名を出したものがありまして、ルター以上の評価を与えているのだとしたら、どれだけすごい人物なのかと興味が湧いて質問いたしました。

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ベストアンサーに選ばれた回答

dol********さん

2016/5/123:04:00

普通に有名な人だと思うけど。というか、ヨーロッパで複数の大学に在籍できる世界的な奨学金プログラムの名前が「エラスムス・ムンドゥス」だよ(今はエラスムス・プラスになったんだったかな)。

そもそも、若きルターが尊敬していたのがエラスムスだったんだ。エラスムスは貧しい家庭に生まれ、奨学金で勉学を続けた。自身はカトリック修道院で世話になりつつも、当時のスコラ神学……何と言ったらいいか、理屈をこね回して机上の空論をもてあそぶような、当時の神学者や知識人を批判したんだ。

そして、聖書を古典文学の方法で読むことで、「聖書を読み親しむ」ということの活力を取り戻そうとした「人文学者」だった。そのために、世界ではじめてギリシア語の新約聖書を活版印刷で出したんだ(もっとも、彼自身はラテン語の聖書の方に力を注いだのだけどね)。そのギリシア語新約聖書を用いて、ルターがドイツ語訳聖書を出すことになる。

エラスムスは、最初はルターの批判精神に好意的だったのだけど、事態が予想を越えて大きくなって「宗教改革」にまで発展してしまうと、ルターから距離を置くようになった(ルターが「自由意思論争」でエラスムスに噛み付いてきたのもあった)。彼は批判精神には富んでいるけど、対立を好まない人でもあったんだ。

ちなみに、彼が遊学したときのイギリスは人文学が開花した時代だった。その後のイギリスも人文学の影響が大きく、大陸とは異なる神学や哲学が生まれる。神学について言えば、大陸系プロテスタントが正統主義(教義主義)になっていくのに対し、イギリスは割と敬虔主義(内面主義)の側面が強くなっていった。

  • 質問者

    mon********さん

    2016/5/207:37:02

    素敵なご回答ありがとうございます。エラスムスが好きになりました。

    派生して質問あるんです。できればお願いします。

    >大陸系プロテスタントが正統主義(教義主義)→合理主義

    >イギリスは割と敬虔主義(内面主義)→経験主義

    へと発展していくのでしょうか?

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質問した人からのコメント

2016/5/2 08:56:06

とても勉強になりました。ありがとうございます。

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