ベストアンサー
このベストアンサーは投票で選ばれました
大学の価値を計る物差しに、学生数やキャンパスの広さと並んで、図書館の蔵書数も大きく関わります。教育と研究の機関である大学の図書館は、大学の心臓部と言われています。大学を開設してから長い時間をかけて蓄積した蔵書数は大学の知的財産であり、海外の大学では蔵書数をもって、名門校か否かの指標になっているくらいです。文部科学省も「大学図書館の機能・役割及び戦略的な位置付け」で「大学の教育研究にとって不可欠な中核を成し、総合的な機能を担う機関の一つである。」としています。 日本の大学の蔵書数ランキング60校(国立・公立・私立を含む)を下に載せましたが、やはり名門校ばかりです。 http://media.daigaku.tv/?p=899(日本図書館協会『日本の図書館 統計と名簿 2012』による) 大東文化大学(板橋区)=40位(1,430,000冊) ----------------------------------------------------- 国士舘大学(世田谷区)=100位( 781,000冊) ----------------------------------------------------- 亜細亜大学=100位以下圏外 拓殖大学=100位以下圏外 ----------------------------------------------------- http://10rank.blog.fc2.com/blog-entry-230.html ちなみに大東文化大学は、大正12年(1923年)の第44回帝国議会(衆議院・貴族院)が東京市麹町区富士見町に創設した国営の学校(大東文化学院)であったことご存じですか。創設には旧華族が多数かかわり、総長や運営者たちは戦前の首相、閣僚たちが就任していました。学生は全員給費生で学費不要なうえに、生活費なども国から支給されていた学校です。戦後になって民営化し私立大学になった特異な歴史を歩む名門校なのです。国書総目録には大東文化にしか所蔵しない図書が多く掲載されていますが、残念ながら東京空襲でその多くが灰燼に帰したとのことです。なお、東京都町田市玉川学園にある公益財団法人無窮会専門図書館も大東文化の母体になった1つです。→http://www.mukyukai.jp/webbook/131206/#page=1 大東文化大学の図書館は午後8時30分まで地域住民(板橋区・練馬区、埼玉県東松山市・坂戸市・鳩山町・吉見町)も利用可能です。板橋キャンパスの図書館を例にとると、ガラス張りで明るく開放的で、閲覧座席数709席、自由に使えるパソコンが166台常設され、スマホなどが接続できる無線LANも完備しています。図書は受付カウンターでの手続を経ずにパソコンから直接必要な図書を手元に呼び出せる自動化書庫システムも設置されています。このシステムは全国でも珍しいようで、他大学や図書館関係者などの見学者が多く来校されるとのことです。江戸時代初期の和装本や漢籍類の豊富さに加えて、モンテスキュー「法の精神」初版本(1748年)などの貴重書なども多数所蔵しています。学生仲間での共同研究や学習会に利用できるグループ学習室や、個人用個室ブースもたくさん設けられているので、定期試験前や資格試験の勉強などに利用する学生が多いとのことです。DVDやCDを視聴できるAVブースなどもあります。 また1、2年次生が通学する東松山キャンパスの図書館は、閲覧座席数1,046席が確保され、蔵書数57万冊(2016年3月現在)だそうです。130名を収容できるシアターAVホールもあり視聴覚資料を活用した授業や上映・鑑賞会なども行われているほか、ラーニング・コモンズ内の学習支援コーナーでは教員や大学院生などからレポートや論文の書き方などの指導を受けることもできます。板橋キャンパスと東松山キャンパスの図書は、双方間で取寄せできるシステムになっています。
1人がナイス!しています