換気血流比不均等について
換気血流比不均等について 換気血流比不均衡は低酸素血症になりますが、動脈血二酸化炭素分圧に対する換気応答が維持されてれば動脈血二酸化炭素分圧は上昇しない。 とあります。 換気血流比不均衡では動脈血二酸化炭素分圧が変化しないというのはわかりますが、ここでいう換気応答の維持とはどういうことなのでしょうか? 二酸化炭素自体、酸素よりも拡散が速く出来てることが動脈血二酸化炭素分圧に対する換気応答が維持されている事になるのでしょうか?
病院、検査・272閲覧
ベストアンサー
動脈血二酸化炭素分圧に対する換気応答が維持されているというのは、延髄の呼吸中枢における換気応答です。動脈血中のPO2、PCO2、pHの変化は頚動脈小体(carotic body)、大動脈小体(aortic body)によって感知され、求心性神経によって呼吸中枢に入力されています。また、呼吸中枢の近くの延髄腹側表面に存在する延髄化学受容器(chemoreceptors in medulla)では、脳脊髄液や脳組織中のpHを感知し、その変化を呼吸中枢に入力しています。PO2の低下、PCO2の上昇、pHの低下は肺胞換気量を増大させ、その結果これらの値は一定に保たれているわけです。一般にはPO2の低下(低酸素刺激)よりもPCO2の上昇(低換気刺激)が呼吸中枢を刺激して呼吸が大きくなります。
質問者からのお礼コメント
細かな詳細まで記していただいてありがとうございます とても勉強になりました!
お礼日時:2017/1/20 14:17